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エレベーター昇降中に大地震…まずやるべきことは? 閉じ込められたときの3つの行動

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

エレベーター昇降中に地震…閉じ込められたらどうする?(写真はイメージ)【写真:写真AC】
エレベーター昇降中に地震…閉じ込められたらどうする?(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 いつどこで起こるか分からない大地震。もしも自分がエレベーター内にいる時に大地震が発生して閉じ込められてしまったら、まずどうすれば良いでしょうか。防災に関する知識を発信している警視庁警備部災害対策課の公式ツイッター(@MPD_bousai)は、エレベーター昇降中、大地震に遭遇した場合の対応について4枚の写真とともに紹介しています。まずやるべきこととは?

 ◇ ◇ ◇

エレベーターに乗っている時に大地震が発生したら…

 日本は世界有数の地震大国です。総務省消防庁の「令和2年版 消防白書」によると、令和元年には震度5弱以上の地震が9回発生。地域によっては、家屋など建物が倒壊したり、負傷者が出たりとさまざまな被害が報告されています。

 災害はいつどこで発生するか分かりません。在宅中に発生した場合のシミュレーションがしっかりできていたとしても、1人で外出している場合など、想定外のタイミングで大地震に見舞われたら混乱することもあるでしょう。

 しかも、狭くて暗いエレベーター内に1人で閉じ込められてしまったら……考えただけでぞっとしてしまいますよね。そうした事態に備えて、さまざまな防災知識をつけておくことが大切です。警視庁警備部災害対策課の公式ツイッターは、高層ビルのエレベーターで昇降中に大地震が起きた時の対応について紹介しています。

 同課はまずやるべきこととして、「停止階のボタンをできるだけすべて押して、止まった階で降りて、地震が収まるのを待つ」としています。その理由は、エレベーターが強い揺れを感知することで緊急停止して、閉じ込められてしまう可能性があるため。

 2009年9月以降に設置されたエレベーターには、一定の強い揺れを感知したら閉じ込めを抑止する「地震時管制運転装置」の設置が義務化されています。地震感知器が揺れを感知すると最寄りの階に自動停止するようになっていますが、到着する前に再び強い揺れが発生すると緊急停止してしまいます。まずは閉じ込められないようにボタンを押すことでエレベーターを近くの階に停止させることに努め、止まった階ですぐにエレベーターから脱出することが大切です。

 こうした手段を講じても、エレベーター内に閉じ込められてしまったらどうすればいいのでしょうか。まずは落ち着いて、助けが来るまでに確認してほしいことがあるそうです。

1. エレベーター内にある防災備蓄ボックスなどの有無を確認する
2. エレベーターの管理会社や警備会社と連絡を取るために、非常ボタンを押し続ける
3. 非常ボタンがつながらない場合は、携帯電話で通報する

 管理している会社によりますが、エレベーター内に備え付けてある防災備蓄ボックスには、水や非常食、簡易トイレ、ライト、ホイッスルなどが収容されています。救助が来るまでの間に非常用品を取り出して使用し、復旧と救助待ちながら落ち着いて待機しましょう。

 まずは自分の安全を確保することが大切です。日頃から防災の意識をしっかり持って、いざというときにも落ち着いて行動できるようにしたいですね。

(Hint-Pot編集部)