馬に何かあってからでは遅すぎる　マナー遵守を呼びかけ

　同牧場は公式ツイッター（@Versailles_Farm）で「お願い」として、牧場内への無許可立ち入りを禁止するメッセージを2度ツイート。すると、合わせて1万3000件を超える“いいね”が集まり、リプライ（返信）には、「本当に馬に会いに行きたい人を、行けなくする行動はやめてほしいです」「そんなことする連中は競馬ファンじゃないだろ」「なんという冒涜……」など、怒りの声があふれました。

　また、同ファームでも最近、見学者による悲しいマナー違反があったそうです。タニノギムレットの放牧地前には、馬名と戦歴が書かれたYogiboの人気キャラクター「ハギボー」のマスコットが置いてあります。見学者の1人がそのマスコットをギムレットが触れる位置にまで移動し、興味を示したところで牧柵の下から蹴り入れたそう。

　岩崎さんは「信じられないマナー違反の報告を受けました。大変危険な行為であり、馬に何かがあってからでは遅すぎます。絶対にやめてください」と憤りを隠せません。2002年の日本ダービーで武豊騎手を背に勝利したタニノギムレットは同牧場で余生を過ごしています。そんなレジェンドに対する、見学者の心ないマナー違反は常連の見学者からの通報で発覚したそうです。「もし、そのような場面に遭遇しましたら、動画等の撮影をせず、速やかにスタッフまでお知らせください」と呼びかけています。

　また、「馬に興味や愛情を持っていただけるは大変ありがたいこと。しかし、牧場によってはルールがあるので、見学の際にはしっかりとマナーを守っていただきたいと願っています」と、岩崎さんは見学の際のマナー遵守を訴えました。

（Hint-Pot編集部）