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過剰な「推し活」で相談件数が増加 中高生の実例をもとにした警視庁の漫画に反響「無理推しはダメ!」
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流行語大賞にもノミネートされたことがある「推し活」。好きなアイドルやお気に入りのキャラクター(推し)などを応援する活動をいいます。本来は生きがいになったり、生活の潤いとなったりする推し活ですが、ハマりすぎると生活の乱れにつながることも。警視庁生活安全部(@MPD_yokushi)は、中高生が「推しすぎの子」になる例が多数発生しているとして、警鐘を鳴らしています。
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実際にあった事例を漫画化 16歳の高校生A子さんの場合
警視庁生活安全部のツイートによると、「中高生が『メンズ地下アイドル』にハマり、家のお金の持ち出しやパパ活・援助交際などによりお金を稼ぎ、『推し』に貢いでしまうという相談が急増」しているといいます。そして実際にあった事例を漫画化し、公開しました。
タイトルは「推しすぎの子」。主人公は、16歳の高校生A子さんです。A子さんはある日、メンズ地下アイドルのライブに行き、メンバーの1人を好きになってしまいました。彼を応援するために1枚1000円のポラロイド写真を何枚も撮影することに。しかし、高校生のA子さんはすぐにお金が尽きてしまいます。
そこで、親の財布からお金を抜くなど、自宅の金品を持ち出しました。さらに、それでも足りずにパパ活や援助交際を始めてしまいます。応援するためのお金を稼いだり、推しに会いに行ったりする時間を作るために、A子さんはいつしか昼夜逆転の生活に。漫画は学校をサボりがちになったA子さんのその後までが描かれています。
ツイートは注目を集め、2200件超の“いいね”が。また、リプライ(返信)には「無理推しはダメ! 絶対推されているアイドルのほうも喜ばない!」「そうなるわな」「みんな健全に警察官を推そう!」などのコメントが寄せられています。
大人であっても欲求をコントロールするのは難しいもの。まして多感な中高生が夢中になりすぎてしまうことは少なくないようです。大金を稼ぎたいばかりに犯罪被害に遭う可能性も。警視庁は「過剰な推し活に注意」するよう呼びかけています。
(Hint-Pot編集部)