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“根本的に間違っている”運転 交差点付近での停止位置を自動車学校が注意喚起 「迷うときある」
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歩行者や自転車、自動車が行き交う交差点。交通事故のリスクを最小限に抑えるには、まず正しい交通ルールを理解し遵守することが大切です。安全運転の啓発を目的とした実演動画が人気の烏山自動車学校は、公式ツイッター(@KarasuyamaDS)で「根本的に間違っている」というメッセージを添えて1本の動画を公開。3500件超の“いいね”を集めています。間違っている点とは、いったいどこなのでしょうか。
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横断歩道の先に停止するトラック 後方から乗用車が…
雪や雨といった悪天候で徐行が増える日や、交通量が多い通勤時間帯、信号機のある交差点が連続している場所など、日常の中で道路が混雑しやすい状況はたくさんあります。そうしたときに間違った運転をしていませんか?
烏山自動車学校が投稿した映像にはまず、横断歩道を超えたあたりで一時停止している1台のトラックが登場します。どうやら道が混雑し、前が詰まっている様子。するとそこへ、1台の乗用車が近づいてきました。自動車はそのままトラックの後方にぴたりとくっつくように停止。完全に横断歩道をふさぐ形です。
さて、「根本的に間違っている」とメッセージが添えられた、この運転の問題点がわかりましたか?
映像は反響を呼び、3500件を超える“いいね”が。また、「うむ。まず交差点に進入しちゃいかんぜよ!」「横断歩道と車間距離ですね」「横断歩道の上はダメですね。前の車の動きを見ないのもダメです。横断歩道のあるところだったら停止線で止まる、ですね」「進むか迷うときはあります。でもこれは迷うこともなく手前の停止線で止まるべきなやつ……」「交差点内で止まるのもそうだけど、横断歩道をふさいでいるのがすでにアウト。歩行者の邪魔になっている」など、間違いを指摘するたくさんのリプライ(返信)も寄せられています。
問題点は3つ 進行の妨げにならないよう的確な判断が大切
問題点を整理しましょう。1つ目は、進路の前方が混雑しているにもかかわらず交差点に進入していること。これは道路交通法第50条第1項で禁止と定められています。交差点内で停止し交通の妨げになるおそれがある場合は、的確に判断し交差点の手前で停止しなければなりません。
2つ目は、横断歩道上で停止していること。横断歩道は歩行者が優先です。横断歩道または自転車横断帯及びそれらの前後5メートル以内は駐停車禁止と定められています。
3つ目は、適切な車間距離が保たれていないこと。突然前の車が後退してきたり、後ろから追突されたりしたときに備えて、停止時も十分な車間距離を取ることが大切です。また、雨天や雪など滑りやすい日は、とくに停止車間距離を広く取ることを心がけましょう。
自分自身と周りの安全のためにも、交通ルールをしっかりと守りたいですね。
(Hint-Pot編集部)