毎月恒例の“おねだり”　「ナプキン恵んでくれる人いませんかー！」

「いい年した女性が、だいたい毎月決まった頃になると、『ナプキンを1枚恵んでくれる人いませんかー！』ってSNSのグループでメッセージを送ってくるんです。もちろん予期せずに月のものがきてしまうということはありますし、トイレで会った人や席が近い人にこっそりお願いするとかなら理解できるのですが、毎月といっていいほど恒例で……。そういうわけじゃなさそうなんです」

　多香子さんの会社は出てすぐのところにコンビニがあるうえ、業務中にちょっとした用事で席をはずすことを、特にとがめられるような雰囲気ではないそうです。そしてつい最近、多香子さんは目を疑うような出来事が起こったといいます。

　その日、AさんからSNSのトークグループに恒例の“おねだり”がありましたが、1時間以上誰からも返信がなかったそうです。仕事で社外にいた多香子さんは「さすがにAさんも諦めて自分で対処しただろう」と思いつつ“既読スルー”をしていました。ところが、Aさんの呼びかけから1時間以上経った頃、「遅くなってごめん！　ミーティングだった。あと15分くらいで終わるから、まだ必要だったら取りに来て！」と、グループのひとりから返信が入ったそうです。

　すると、「ありがとう。待つ！」とすぐにAさんから返事が。多香子さんは「まだ買いに行ってなかったの!?」と驚きつつ、静かにふたりの動向を見守ることに。すると、どうやらさらに15分以上待ってからナプキンをもらいに行った様子だったそうです。

「待っている間どうしていたんだろうと疑問がいっぱいでした。ドラッグストアなどに比べると、コンビニで買うのは少々割高かもしれませんが、どちらにしても買って無駄になるものでもありませんし。しかも帰宅するまでずっと同じものをつけたままでいるのかな？　と、なんだか衛生面も心配に……」

“ちょいセコ”なAさんが、ビッグな買い物を　その名も“ちょうだい御殿”！

　そんな、“ちょいセコ”なAさんですが、このほどビッグな買い物をしたことが明らかになりました。独身のAさんは消費税の増税が発表されてからというもの、ずっと「家が欲しい」と話していたそうです。さすがに家を「少しちょうだい」はできないだろうと思っていたところ、そのナプキン待ち事件が起きた後に、Aさんから増税前の滑り込みで分譲マンションを買ったことを聞かされたそうです。

「大した金額にはならないことはわかっているのですが、私達からもらったチョコやナプキンで節約をして買ったのかなと思ってしまう自分がいます。男性社員は、Aさんが毎月必ずナプキンをおねだりすることは知らないのですが、マンション購入の話を聞いて『ちょうだい御殿』と揶揄している人が一部いますね。誰彼構わず、色々とおねだりしているのかもしれません」

　4歳上のAさんに対し、スルーすることしかできない自分に対してもイライラしているという多香子さん。消費税も上がるし、今後ますますAさんからの「少しちょうだい」は続きそう。モヤモヤが止まらないといいます。「職場のケチな人に対してはみなさんどう対応しているのでしょう？」と頭を悩ませています。

（Hint-Pot編集部）