カリブ海に浮かぶ島国バハマ。大きなシュモクザメを目がけて1匹の犬が海に飛び込むという騒動が起き、米国で大きな注目を集めています。ツアーボート上で撮影された映像からは、乗客たちが騒然とする様子も伝わってきます。犬は無事だったのでしょうか？

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「犬がサメに噛み付こうとしている！」　ボート内は騒然

　犬とシュモクザメの戦いが目撃されたのは、現地時間2月16日のことでした。バハマでボートツアーを催行しているエクスマ・ウォーター・スポーツ社のレベッカ・ライトボーンさんが米ニュース番組「NBCニュース」に語ったところによると、船長や乗組員たちが犬とシュモクザメの緊迫した対決を撮影したそう。

　動画には、約3.6メートルにもなる大きなシュモクザメがボートのすぐ近くを悠然と泳ぐ姿が映っています。シュモクザメは英名を「ハンマーヘッドシャーク」といい、その名の通り、頭が左右に張り出したハンマーのような形をしています。一般的にホホジロザメほど凶暴ではないともいわれていますが、肉食性で獰猛な性格をしているようです。

　その大きな影が気になったのでしょうか。ボートから撮影するカメラが近くの桟橋をとらえると、1匹の犬が海のほうへ走ってきました。そして、シュモクザメを目がけてそのまま海にダイブ！　ボートは悲鳴に包まれました。

　犬はシュモクザメと遊びたいのか泳ぎ回り、ヒレにじゃれつこうとしています。一方のシュモクザメは、突然の出来事に何が起きているのか分かっていない様子。乗客の1人は「犬がサメに噛み付こうとしている！」と叫び、「ベビー、出ていくんだ！」と犬に逃げるよう説得する声も。

　しかし、そんな人間の声をよそに、犬は海面から出たヒレを追いかけ回し、シュモクザメが暴れて水しぶきを上げる様子も見て取れます。その後、シュモクザメは逃げるが勝ちとでも思ったのでしょうか、そのまま泳ぎ去ってしまいました。

　映像の最後には、桟橋近くの岩場から陸に飛び上がる犬の姿が。無事の帰還を見た乗客たちからは大きな歓声が上がります。そして、犬はサメとの遊びに満足したのか、軽い足取りでどこかへ走っていってしまいました。

　ライトボーンさんによると、この犬はバハマン・ポットケーキと呼ばれる飼い犬の一種で、プライベートアイランドの管理人が飼っているペットだそう。スタッフたちは犬の名前を知りませんが、「ルーファス」というニックネームで呼んでいます。ルーファスはツアーボートがこの島の近くを通ると、しばしば出迎えてくれるのだとか。ライトボーンさんはその後について、この戦いから数日後にもルーファスを目撃しており、「100％大丈夫！」と語っています。

（Hint-Pot編集部）