悪いことはできないと思わざるを得ない、偶然が呼んだ珍事件が米国で話題になっています。ある女性のもとにTikTokでおすすめの動画が表示されました。そこには、自分の彼氏が浮気相手の夕飯を準備する姿が映っていたそう。その後、女性はSNSを通して浮気相手と知り合い、友人になりました。2人のタイプが似ていることを冗談めかすなど、女性のサバサバとした対応が称賛を呼んでいます。

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デートに向かう女性と彼のキッチン　TikTokで表示されびっくり

　米ミズーリ州セントルイス在住のソフィア・マーレンさんとリーゼル・ジュルスラッドさんは、TikTokを通して不幸な発見をしてしまいました。事の発端は、約2年前の2021年3月。マーレンさんはある日、デートに向かう車内や当日の服装、そしてキッチンで彼女のために夕飯を用意するボーイフレンドの姿を短い動画にまとめ、TikTokに投稿しました。

　すると、その動画は偶然、ジュルスラッドさんのTikTokのおすすめに表示されたそう。それを見たジュルスラッドさんはとても驚きました。そこに映っているのが、自分の彼氏のキッチンであることに気がついたからです。また、ジュルスラッドさんはこの動画を見る以前、彼の携帯にマーレンさんからのメール受信通知が来ているのを見たことがありました。ところが、彼は「彼女（マーレンさん）はジムの友人」だと言い張り、ジュルスラッドさんはそれを信じていたのです。

　ジュルスラッドさんはマーレンさんのアカウントを探り、彼氏と彼女がしばらくの間、交際していた証拠を発見。そこで問い詰めたところ、彼は泣きながら謝罪してきたそう。そして、マーレンさんと会うのをやめたと信じていたジュルスラッドさんは、彼と付き合い続けることにしました。

彼と別れて珍事件をTikTokで報告することに

　しかし、それから1年10か月後の2023年1月12日。彼がメキシコに引っ越したことをきっかけに破局したため、ジュルスラッドさんは浮気事件を振り返るジョークを交えたTikTok動画を作ることにしました。たった5秒のユニークな動画はどんどんと拡散され、56万件もの“いいね”が。そして、最終的にはマーレンさんのもとにも届いたのです。マーレンさんに動画の存在を教えたのは、彼女の友人でした。

　この件を報じた地元の無料週刊新聞「リバーフロントタイムズ」電子版によると、マーレンさんは「以前、別の男性からリーゼル（ジュルスラッドさん）について聞いたことがあったので、瞬時にそれが私のことだと分かりました」と語っています。マーレンさんはその後、ジュルスラッドさんに連絡を取り、「もう一人の女の子は私だ」と名乗り出ました。そしてマーレンさんは、数か月の間デートはしたものの、正式な交際には至っていないことを説明しています。

友達になった2人　タイプが似ていると本人もジョークを

　やりとりをするうちに、元彼がマーレンさんとは別れたと言いながらも、その後数週間は連絡を取り続けていたことなど、裏切り行為の全容が明らかになりました。そして、2人はメキシコにいる元彼を訪ねる計画も立てましたが、あちらがすでに新しい恋人と交際を始めていたため、航空券をキャンセルしたそうです。

　ジュルスラッドさんは心情を語る動画をTikTokに投稿。こちらは2万件以上の“いいね”を集め、コメント欄には「そんな尊敬すべき大人な2人の女の子……見るのが大好きです」「あなたはゴージャスで世界にふさわしい」「もう一人の女の子の動画が一番上に来るようなアルゴリズムはあり得ないね」など、励ましの声がたくさん届いています。

　TikTok上ですっかり有名人となったマーレンさんとジュルスラッドさん。先月にはとうとう初対面も果たしました。マーレンさんは「ある意味、くだらない状況だけど、彼女と私が友達になれて話し合いができるのはいいことだとも思う」と語っています。そして、ジュルスラッドさんは「私たちの元彼は、私たちは似た者同士だから友達になったほうがいいかもしれない！　と思ったのかもね」とジョークを言うのでした。

（Hint-Pot編集部）