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元競走馬の“第二の馬生” 母になったホウオウヒミコの子煩悩ぶりに反響 「微笑ましい」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

雪まみれの仔馬に寄り添う母馬のホウオウヒミコ【写真提供:LakeVillaFarm(@villa_lake)】
雪まみれの仔馬に寄り添う母馬のホウオウヒミコ【写真提供:LakeVillaFarm(@villa_lake)】

 動物の親子が仲睦まじく過ごす姿は、いつまでも見ていたくなるもの。北海道洞爺湖町にある「レイクヴィラファーム」では、2月上旬に仔馬が誕生しました。雪にまみれた仔馬と、それを見守る母馬の様子を収めた動画と写真が公式ツイッター(@villa_lake)で公開されると、3000件を超える“いいね”が。思わず笑顔になってしまう動画の再生数は、2万回を超えています。親子の様子について、同ファームの的野裕紀子さんにお話を伺いました。

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やんちゃな仔馬を優しく見守る姿が話題に

 真っ白な雪にたっぷりまみれた仔馬を見守る母馬は、ホウオウヒミコ。仔馬の父馬はモーリスです。仔馬は生まれたばかりでまだ名前はありませんが、競走馬になるべく、今は「ホウオウヒミコの2023」と呼ばれているそう。

 仔馬は生まれて数日後に、雪が積もる放牧地へ。当初はゆったりとした時間を過ごしていましたが、元気いっぱいの仔馬は雪に飛び込みました。すると、顔から馬服を着た全身まで雪まみれ。「あらあら」とでも言うように、心配そうにその姿を見つめる母の表情は優しさにあふれています。

 いつまでも見ていたくなる母と子の姿がツイッターに公開されると、3000件以上もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「幸せそうな時間」「微笑ましい」といった声が寄せられています。仔馬が雪まみれになることは珍しくはありませんが、母の心配そうな様子も相まって微笑ましさは倍増です。

子煩悩だった母馬と同じように成長したホウオウヒミコ

みんなから愛されるホウオウヒミコ。安産祈願のプレゼントも【写真提供:LakeVillaFarm(@villa_lake)】
みんなから愛されるホウオウヒミコ。安産祈願のプレゼントも【写真提供:LakeVillaFarm(@villa_lake)】

 的野さんによると、母馬が初子に対して戸惑うことがまれにあるそう。しかし、ヒミコにそうした様子はなく、たっぷりの愛情を注いでいます。

「仔馬は本当にかわいいので、スタッフみんなのアイドルなんです。初めての子なので心配していましたが、ヒミコのお母さんぶりは満点。馬房では、小さい仔馬が母馬のお腹の下を通ったり、すばしっこく走り回ったりしていて元気いっぱいです。

 ほかの馬の状況にもよりますが、普段はだいたい午前10時に放牧地に出て、午後2時半くらいに馬房に戻っています」

 ヒミコは競走馬時代、JRAで1勝、地方競馬の園田で2勝を挙げました。2019年には武豊騎手も乗っています。ヒミコの母、サオヒメは同ファームの前身である「メジロ牧場」の出身。ヒミコも同様に競走馬としての生活を終えて、生まれ故郷に戻ってきました。“第二の馬生”である繁殖牝馬として満点のデビューです。「サオヒメも子煩悩だったので似てますね」と、的野さんは目尻を下げます。

 競走馬時代に担当していた厩舎スタッフの家族からは、安産祈願のプレゼントも。みんなに愛されているヒミコは、仔馬にたくさんの愛を注いでいます。これからも癒やしたっぷりな親子の姿を見守っていきたいですね。

(Hint-Pot編集部)