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愛犬のなにげない日常が“証拠写真”に!? 罰金命令に反論する愛犬家の訴えが英国で話題
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フェンス越しに通りを眺めるわんちゃん。オーストラリアでは、そんななにげない日常のワンシーンを収めた写真が、“市議会の命令に従わなかった証拠”として718ドル(約9万7000円)の罰金を命じられる事態に発展しました。ある愛犬家の訴えが、英国で話題を集めています。
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市議会からの通知に「おかしい」の声も
事件が起きたのは、オーストラリア・クイーンズランド州フレイザー・コーストに住む男性宅。2匹のジャーマンシェパードを飼っているこの男性は先月、同市議会からペットの逃走や人に対する攻撃を防止するために、自宅に適切なフェンスを設置することを求められていたそうです。
男性はすぐに電動フェンスの移設やゲートに手動式フックを設置するなど、市議会からの忠告に対応しました。ところが、その2週間後、市議会のガイダンスに従わなかったとして、718ドル(約9万7000円)の罰金を命じられたのです。
これを受け男性はTikTok上で反論。「彼らがあなたに噛みつこうとしたことがありますか? 人に噛みついたことはないんですよ。彼らはジャーマンシェパードで、猛犬ではありません。頑丈なゲートで、街中にあるものと同じフェンスですよ」と納得がいかない理由を語りました。すると、フォロワーからは「フェンス越しに見ていることがなぜ問題になるの?」「なぜ罰金を科せられたのかわからない」「これはおかしい」と擁護する声が上がっています。
この事件を報じている英大衆紙「ザ・サン」によると、今回の罰金命令について市議会の広報担当は「愛犬がフェンスから覗いていることに対する罰金ではありません。以前、犬たちがフェンスを飛び越えていたことに対して改善するように指示しましたが、飼い主が逃走防止の命令に従わなかったことが理由です」と話していたそうです。
市議会から男性に届いた罰金命令の通知には“証拠写真”が添付されていました。その写真には、2匹のジャーマンシェパードがフェンスの合間から家の外を見つめている姿が写っていたそうです。
しかし、その写真が撮影された日付は、最初の違反通知を受け取る2週間前。男性は、罰金がいかに不当なものであるかを主張しました。
その後、男性の主張は受け入れられ、「我々の勝利だ」とTikTokの動画で宣言。無事に解決したことを報告しています。フォロワーたちからは「おめでとう!」「あなたの愛犬が市長に立候補するべきだと思う」などの声も上がっているそうです。
(Hint-Pot編集部)