そろそろ春に向けた衣替えの季節です。冬場に活躍した厚手のコートやセーターは、来シーズンもまた気持ち良く使用するために、適切なケアをしてから保管したいもの。そこで、クリーニング業界最大手の株式会社白洋舍 経営企画部に、春の衣替え前に知っておきたいクリーニングの常識や、持ち帰り後の自宅での保管方法などを伺いました。

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クリーニングに出す衣類　シミ抜きの成功率を上げるためには？

　ウール製のニットやコートなど、自宅で水洗いをすることが難しい冬物衣類は、しまう前にどのようなケアをすればいいのでしょうか。

「シーズン中に1回でも着用したら、衣替えでしまい込む前にクリーニングへ出してください。汚れたまま保管していると、臭いやカビ、虫食いの原因になることが。目立たない汚れでも、時間が経つと着色してシミや変色につながります」

　シミになってしまった場合、通常のクリーニング代とは別にシミ抜き料金がかかるクリーニング店がほとんどです。食べこぼしやインクなど、シミの原因やついた時期がわかればシミ抜きの成功率が上がるので、受付時にしっかりと伝えましょう。また、時間が経つとシミは落ちづらくなるため、汚れたときにはすぐにクリーニングへ出すことが大事だといいます。

　また、クリーニング店では受け取ってもらえない衣服もあります。次のようなものは持ち込まないようにしてください。

・吐しゃ物や汚物が付着しているもの
・コロナウイルス等に感染した人が着用または使用直後のもの
・濡れている衣類