育児・家族

認知症の父に母が暴言… 警察からの電話に愕然 アラフィフ娘が感じた「介護する側」にも大切なこと

著者:和栗 恵

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写真はイメージです【写真:写真AC】
写真はイメージです【写真:写真AC】

「もし、あなたが悩みを抱えていたら、ぜひ相談してください。大切な人が悩みを抱えていることに気づいたら、声をかけてみてください。そして、その人が悩みを話してくれたら、話をそらしたり、『そんなことで』と否定したり、安易に励ましたりせず、じっくりと話を聴いて、相談窓口を紹介してあげてください。その後も、『何かあったらまた話して』と寄り添い、温かく見守ってあげてください」これは、厚生労働省が自殺対策のために設置している「電話相談」Webページのトップに記載されている言葉です。寄り添い、見守ること。このふたつがいかに大事なことか……。

 70代になる筆者の父は約1年8か月前に「認知症」と診断されました。現在も両親とは離れて暮らしている筆者ですが、別居ながらもなるべく母に負担がかかりすぎないよう気を付けてきました。しかし、父の免許返納をきっかけに警察の方から母の様子が変だと指摘されてしまうことに。今回は、父の認知症の話ではなく、母親に焦点を当ててお送りします。

 ◇ ◇ ◇

一筋縄ではいかない運転免許の自主返納も警察が強い味方に

 以前、こちらで、認知症を患う父親の運転免許証自主返納に向けて動いている、というお話を書かせていただきました。現在は、警察が指定する病院での検査を待つ状態にあるのですが、実はそれ以上に、困った問題が起こってしまいました。

 8月中~下旬、2度にわたって、警察の方が父親に出頭命令というものを出してくださったのですが、もちろんケロリと忘れてしまい行くことなく放ってしまった父。そのため警察の方が直々に実家を訪れ、父の様子を見に来てくれたのです。

 訪問日当日、私は遠方に出張していたため立ち会うことができなかったのですが、その日の夕刻、出張先の私の元へ警察から電話がかかってきました。父親と対面し、家族が免許の失効を望んでいると話をしたこと。父親の様子を見て、やはり運転は無理だと判断できたということ。本人が免許の返納を望まない以上、早めに失効させるためにも指定病院で検査を受けてほしいこと。その際、もしも家族の付き添いが難しい場合には、警察の方が実家まで父を迎えに行き、病院での検査に付き添ってくれるということまでご提案いただきました(指定日は私が動けるので、私が病院まで連れていくことになりましたが、警察の方の心配りは本当に本当にありがたかったです!)。

警察の人からも指摘された、母親の異常行動

 しかしこのようにして、ひと通り父についての話が済んだ後、「これは、言うべきかどうか悩んだのですが……」という前置きのうえ、警察官から衝撃的な言葉を聞くことになりました。

「失礼ですが、お母さまのほうも、認知症にかかっていませんか?」

 えええええ!? 突然のことに頭はプチパニック。話を聞くと、警察の方が家に出向き父が出てくるのを待っていたところ、遠くから父親のことをひどくなじる、母親の声が聞こえてきたというのです。その後も、父に対して暴言を繰り返したという母。

「経験上、介護者があのように暴言を吐いたりする場合、介護者自身も認知症が進んでいる可能性があるんですよ。なので、注意をしていただきたくて……」