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大型トラックの内輪差がひと目でわかる 運輸会社の初任運転者教育に反響 「いい教材」
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新年度を迎えるまでひと月を切りました。子どもだけの通学が始まる小学校新1年生や、進学に伴い自転車登校を始める学生などにはとくに、交通安全についてしっかりと伝えていきたいところです。そんなときに役立つ1本のドローン映像を、西濃運輸株式会社が公式ツイッター(@seinocorporatio)で公開し大きな話題になっています。
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「トラックの特性を俯瞰的に見ることができる」
注目を集めたのは、大型トラックの「内輪差」がわかりやすい映像です。教習所内の交差点を利用して、上空からドローンで撮影しています。
片側二車線の道路に向かって左折する大型トラック。トラックは交差点の中心付近まで出ると、ゆっくりと左へ曲がります。そして前部が追い越し車線を通りながら、ゆっくりと走行車線に入っていきました。一方、後部はカーブに沿うように動き、後輪は前輪よりもかなり内側を進んでいることがわかります。
このように、左折や右折をする際に前輪の内側と後輪の内側で軌道が違うことを「内輪差」といい、車体が大きくなるほど内輪差は大きくなります。考慮した運転をしないと、縁石にぶつかったり、ガードレールなどにこすったりといった事故が発生することも。さらに、重大になると巻き込み事故を起こすこともあります。
ツイートによると、この映像は「トラックの特性を俯瞰的に見ることができるため、初任運転者教育に活用」しているそう。貴重な角度からの動画は大きな話題になり、1.6万件もの“いいね”を集めました。
また、リプライ(返信)には「これは貴重な映像。しかも、いかに危険かがわかりやすい」「内輪差もそうだし、停止線の重要性もわかる」など感謝の声が。さらに「春から自転車通学になる息子に見せました。内輪差がどれほどなのか理解することができました」「自転車の巻き込み事故防止にもいい教材かと(小学校とか)」など、子どもに危険性を教えるために活用したという声もありました。
トラックに限らず、運転手は右左折する際、しっかりと徐行し安全確認を行ったうえで曲がりましょう。内輪差を気にしてハンドルを切りすぎたり、大回りしすぎたりしないようしっかりと軌道をイメージすることも大切です。また、停止線をしっかりと守りましょう。
歩行者が交差点などで待つ場合は、車道に近すぎる位置に立たないよう気をつけてください。また、自転車走行中など、トラックに近づきすぎないように注意しましょう。
(Hint-Pot編集部)