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ネコ科の大型動物が脱走 けがと薬物中毒治療中のサーバルキャットに米国で注目集まる

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

本来は野生の大型猫であるサーバルキャット(写真はイメージ)【写真:写真AC】
本来は野生の大型猫であるサーバルキャット(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 動物園の新たなアンバサダーになれるのか、ネコ科の肉食獣・サーバルキャットが米国のオハイオ州で注目を集めています。同州では一般家庭でのサーバルキャットの飼育が禁止されていますが、「アミリー」と名付けられたそのサーバルキャットは、ある男性のもとで飼育されていました。そして今年1月、飼い主は逮捕され、アミリーは地元のシンシナティ動物園で保護されることに。保護時の怪我や中毒症状がもとで現在も治療が続いているそうですが、アミリーの身にいったい何が起きていたのでしょうか。

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捕獲中に足を骨折したサーバルキャット 地元の動物園が保護し治療中

 サーバルキャットは、アフリカ大陸に分布するヤマネコの一種。ネコ科の中でも大型の動物として知られ、大人になると体長が60~100センチ、体重は最大18キロにもなります。耳が大きく立っており、体にはチーターのような黒い斑点模様があるのが特徴です。日本では「人に危害を加える恐れがある」として、2020年6月1日からペットとして飼育することが禁止されています。

 米テレビ放送会社グレイ・テレビジョンが運営する地元ニュースサイト「Fox 19」によると、今年1月、シンシナティの地元警察はアミリーの飼い主を逮捕しました。その際、アミリーは飼い主の車から脱走。木の上に駆け上がってしまったため、地元警察は動物保護施設「シンシナティ・アニマル・ケア」に協力を要請しました。

 現地でアミリーの捕獲に当たったレイ・アンダーソン氏によると、アミリーは木から降りるのを嫌がったそう。そして、救助の過程で骨折してしまいました。

 その後、エキゾチックキャットの専門家による判断のもと、アミリーには「シンシナティ・アニマル・ケア」の施設で足の骨折の治療と健康チェック、さらに毒物検査が行われました。すると、信じられないことにコカインの陽性反応が。「どうやってコカインを体内に取り込んだのか。与えられたものなのか、そうでないのかはわかっていません」と、アンダーソン氏は言います。

 現在、アミリーはシンシナティ動物園内にある動物健康センターで、獣医師の治療を受けています。動物園の広報担当者は、「今後、アミリーがアンバサダーとしてふさわしいかどうか、アンバサダープログラムチームが判断することになりそうです」と語っています。もしかしたら近い将来、動物園でアミリーに会える日が来るかもしれません。今は治療に専念し、早く健康な体を取り戻してほしいですね。

(Hint-Pot編集部)