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「ざく切り」は何センチ幅に切るのが正解? 「ぶつ切り」との違いも 元家庭科教師が解説【お料理1年生のためのレシピ用語】
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教えてくれた人:和漢 歩実
この春、新生活で自炊に挑戦する人もいるかと思います。レシピ本を見て、知っているような簡単な言葉でも実際にやってみると具体的な工程がわからないこともあるかもしれません。たとえば「ざく切り」。ざくざく切るイメージですが、どのくらいの長さに切るものなのでしょうか? 「ぶつ切り」などほかの切り方との違いとは? 料理初心者に限らず、お料理好きな方も知っているようで意外に知らないレシピ用語。元家庭科教諭で栄養士の和漢歩実さんが解説します。
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「ざく切り」とは どんな食材を切るときに用いる?
「ざく切り」とは、食材を3~4センチ幅に切ることを言います。包丁で食材を「ざくざく」と端から大ざっぱな見当で切っていく様子からこの名が付いたとか。料理によって異なりますが、大きさをそろえることが難しい場合やとくにそろえる必要がない場合、食感を残すように基本はひとくち大に切っていきます。
ざく切りで代表的なのはキャベツ。野菜炒めや鍋料理などに使用することが多いでしょう。葉をはがしたら芯に沿って包丁を入れ、芯を取ります。葉を重ねて縦半分に切ったら、重ねて横長に置き、端からざくざくと切っていきます。また、小松菜やホウレン草などの青菜は、根を落としてからざく切りに。
ソースなどでトマトを使う際もざく切りにします。半分に切り、ヘタ部分に包丁をV字型に入れて取り除いたら、縦と横にざく切りに。この場合の幅は1センチほどが調理しやすいでしょう。
「ぶつ切り」とは どのくらいの大きさに?
「ぶつ切り」とは、形などにこだわらず、適当な大きさに切ることを言います。切る際の目安は3~4センチのひとくち大で、ざく切りと変わりません。両者に明確な違いの定義はありませんが、ざく切りが包丁で食材を「ざくざく」切る様子なのに対して、ぶつ切りは「ぶつぶつ」と切っていきます。
ぶつ切りで代表的な食材は、肉や魚。魚は骨ごと筒切りにするようなときもぶつ切りと言います。野菜だと、太さのある長ネギやゴボウなど細長いものを切る際にはぶつ切りにすると良いでしょう。