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からだ・美容

暖かい季節も毎日湯船に浸かったほうが良い5つの理由 お風呂のソムリエが解説

公開日:  /  更新日:

著者:河野 正

暖かい時期でも湯船に浸かる意味とは(写真はイメージ)【写真:写真AC】
暖かい時期でも湯船に浸かる意味とは(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 寒い冬の季節は湯船にお湯を張ってしっかり入浴し、冷えた体を癒やすのが習慣になっている人が多いでしょう。しかし、暖かい季節になってくると、シャワーで済ませてしまう人も多いのでは? 実は季節にかかわらず湯船に浸かったほうが良いそうです。入浴することにどのようなメリットがあるのでしょうか。お風呂のソムリエ・松永武さんに伺いました。

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湯船に浸かるべき理由とは

 湯船に浸かるのは季節を問わずメリットがあります。湯船に浸かることで、体内の温度や自律神経が整いやすくなるのが最大の理由です。入浴の5つの作用について説明します。

○温熱作用
 お風呂に入ると、温熱作用によって全身が温まります。全身が温まると血管が広がって血流がスムーズになり、疲労物質や老廃物など余分なものの排出が促されるため、疲労回復にも。

○静水圧作用
 お風呂に入ったとき、体には水圧がかかります。水圧が全身をマッサージするように働き、皮膚の下に溜まった水分の排出が促され、むくみの解消につながります。立ち仕事や座りっぱなしの職業、ホルモンバランスの関係でむくみやすい女性は、湯船に浸かる習慣を続けることでむくみ対策ができるでしょう。

○浮力作用
 海やプールなど水中に入ると浮力が働き、体がふわっと浮く感覚があります。お風呂の中でも同じようなことが起こり、体に浮力がかかると体の重みが減少。筋肉や関節だけでなく、心の緊張もほぐれてリラックスできます。

○清浄作用
 お風呂に入って全身が温まると、皮膚の毛穴が開きます。皮膚の毛穴は余分な皮脂やホコリ、メイク汚れなどが詰まりやすく、放置すると毛穴の黒ずみやニキビの原因に。毛穴が開くことで汚れが取れやすくなるでしょう。

○粘性・抵抗性作用
 水(湯)の中では空気中に比べ抵抗力が高くなります。抵抗力は早く動くと高くなり、ゆっくり動かすと低くなります。これらの水中での抵抗力を活用した運動や動きを浮力が得られる入浴中に取り入れることで、重力による負担を軽減した運動が可能となります。