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石けんの上に1000度の鉄球を置く実験 “熱い戦い”に2.1万人夢中 「石けんのほうが強かった…」
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手を洗ったり、衣類の汚れを落としたりするときに役立つ固形石けん。実は水分をほとんど含まず、融点(石けんが溶けるとされる温度)が100度よりずっと高いという性質を持っています。では、1000度に熱された鉄球をのせてみたらどうなるでしょうか? そんなユニークな実験動画が、ツイッター上で2.1万件の“いいね”を集めて話題になっています。投稿した、大阪染織機械株式会社(@osakasenshoku)の代表取締役社長、山本哲士さんに詳しいお話を伺いました。
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石けんの上に1000度の鉄球をのせたらどうなる? 実験は意外な結果に
「石けんに1000度鉄球を置いた実験もしてます。誰もやらないと思います」
そんなメッセージを添えて投稿された30秒の動画。真っ白な石けんの上に、1000度に熱されて真っ赤なきらめきを放つ鉄球がのせられるところからスタートします。
鉄球はバチバチと音を立て、石けんの上でクルクルと回転。時間の経過とともに炎が激しく燃え上がり、じわじわと石けんを溶かしていきます。動画は途中から倍速に。すぐに溶けてしまうかと思いきや、意外にも石けんが溶けるまでに時間がかかっているようです。最終的に鉄球が置かれた部分だけが溶けてぽっかりと穴が開き、その真ん中には黒く焦げた鉄球と煙が残りました。
山本さんによると、石けんが溶けて鉄球が貫通するまでにかかった時間はおよそ10分。石けんの裏側を見ると、鉄球で焦げた部分以外は溶ける前とほぼ変わらない状態だったそうです。
驚きの実験動画は反響を呼び、2.1万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「石けんのほうが強かった……」「石けんって意外と耐えるんですね」「全部溶けると思った」「石けんの悲鳴が聞こえた」「地球に落ちる隕石かな」「なんだか惑星みたいな美しさ」「良い香りしそ~」「熱い、ただそれだけでも魅力的な30秒ですね」「ホワイトホールに沈む太陽のよう」など、石けんと鉄球の“熱い戦い”に、多くの人が興味をかき立てられています。
動画は社長自ら撮影 過去にはローションを使った実験も
この動画が撮影されたのは、大阪府大阪市でエキスパンダロール(製作工程で発生した紙、不織布、フィルム、金属箔などシート状製品のシワや縮みを除去するための弓形湾曲ロール)の設計や修理、製造を営む老舗町工場。撮影は社長の山本さん自ら行いました。
「昔、YouTubeなどで実験していたのを見て、弊社の作業環境なら同じことができると思ったのが始まりです。今回、石けんでやったのは私の思いつきからでした。予想とかなり異なった結果で、びっくりしましたね」
過去には、ジュースの空き瓶や竹などの上に1000度に熱した鉄球を置いて実験を行ってきた山本さん。とくに驚いたというのが、ローションが入った耐熱グラスに1000度に熱せられた真っ赤な鉄球を入れた実験だそう。
「ローションは化学薬品でできているのに、炎が出ないのが不思議でした」
1000度の鉄球とさまざまな素材を用いたユニークな実験の様子は、インスタグラム(osakasenshoku)やTikTok(osakasenshoku)でも見ることができますよ。
なお、実験は専門知識とふさわしい環境のもとで行われています。危険を伴うため、くれぐれも真似することがないようにしましょう。
(Hint-Pot編集部)