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美大生のアイデアに大反響 商品化希望続出のティーバッグデザイン そのこだわりは?
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寒い冬は暖房がきいたお部屋で、たっぷりの熱い紅茶とともに読書に没頭……とても贅沢な過ごし方ですよね。紅茶を抽出する数分間で素敵な本との出会いまで可能にする、小さな“発明”が大きな話題を呼んでいます。それは何と、本の形をしたかわいらしいティーバッグ。作者の行雲(@gyouzazaza_za)さんに作品へのこだわりなどをお聞きしました。
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1年前に出た美大の課題がきっかけに
金沢美術工芸大学(石川県金沢市)の美術工芸学部デザイン科で視覚デザインを専攻している行雲さん。ポスターや映像など、デザインに関することを幅広く学んでいます。このほど話題になった行雲さんの作品は、1年生の頃に出た「紅茶のティーバッグをリデザインしなさい」という課題が誕生のきっかけでした。
「課題を聞いて、『紅茶に“何か”を組み合わせたら面白そう』と思ったのが始まりだったような気がします。元々、本が好きだったので、小説も読める紅茶があったら面白いのではと思いつきました」
紅茶はカップやポットにお湯を注いでティーバッグを入れた後、必ず抽出と蒸らしの時間があります。行雲さんはその時間に着目しました。
「蒸らしている最中は手持ち無沙汰になるので、その時間に読み切れるように“試し読み”というコンセプトにしました。1年生の時に作った作品は、ティーバッグが入った袋の形を生かし、内側に小説を印刷したもの。読んで気に入ったらもっと読みたくなるだろうなと思って、販売ページに飛べるQRコードを最後に付けています」
何気なくツイートしたこのティーバッグもツイッターで注目され、2.4万件もの“いいね”を集めました。