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保護犬の表情が感動的 手を握りながら新しい家へ向かう姿に米国が注目「あれは犬じゃない」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

新しい家族に迎えられた保護犬が取った行動が話題に(写真はイメージ)【写真:写真AC】
新しい家族に迎えられた保護犬が取った行動が話題に(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 重篤な症状で動物看護師に一時預かりされていた1匹の保護犬。病状が安定し一度は保護施設に戻されましたが、看護師は手放すことができず、正式に譲渡されることが決定しました。再び家に向かう道中で撮影された映像が、「感動的」だと米国を中心に、世界中の人々の心を溶かしています。

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夫は引き取りを断固拒否するも熱意に負け…

 動物看護師のアビゲイル・アレリャーノさんは、米サウスカロライナ州にある動物保護施設「オコニー・ヒューマン・ソサイエティ」から、保護犬の「ロキ」を引き取りました。その後、自宅へ向かう車中を撮影した映像が、TikTokで大きな話題になっています。

 ロキは新しい母親となったアレリャーノさんを愛おしそうに見つめ、伸ばした左前足を安心しきった様子で預けています。アレリャーノさんは「私はロキを迎えることに決め、彼は家に帰るまでずっと私の手を握っていました」とコメントを添えています。米地元誌「サウザン・リビング」電子版によると、この動画は投稿からわずか5日間で650万回以上の再生数を記録しています。

 コメント欄には、「この表情はとても感動的だわ」「どんな犠牲を払っても彼を守ってね」「彼はあなたが永遠に愛してくれることを理解しているわね」「あれは犬じゃないよ、人間の男の子だよ!」など、感動の声が3万件以上寄せられました。

 実はアレリャーノさんは、寄生虫が原因で重い病気にかかっていたロキを治療するため、一時預かりの里親として家に連れ帰ってお世話をしていたそう。預かる際に、「ロキに執着しすぎないように」と夫と約束していましたが、アレリャーノさんはすぐに虜になってしまいました。

 ロキはアレリャーノさんの息子や先住犬ともすぐに仲良くなりましたが、夫は断固として「ロキを引き取らない」と譲りませんでした。そのため、一度はロキを保護施設に連れ帰ることに。しかし、アレリャーノさんは再び夫に懇願。あまりの熱意に最終的には夫が折れ、ロキを正式にお迎えすることになったのです。

 話題になった動画は、再び家に戻るまでの車中で撮影されたものでした。ロキは適正体重よりも少ない状態ですが、治療はうまくいっており、体は健康に近づいています。愛する家族のもと、これからはもっともっと元気になっていくことでしょう。

(Hint-Pot編集部)