海外ニュース
元保護犬がお手柄 里親の命を救う大活躍に米国で注目 「なんて信じられない話」
公開日: / 更新日:
動物保護施設から引き取られ、里親に命を救われた元保護犬の恩返し。そんな奇跡の物語が、英国や米国で話題になっています。ある男性が、犬の散歩中に低血糖のため気を失い、水の流れる側溝へ転落。抜け出せなくなってしまった絶体絶命の状況を救ったのは、引き取ってまもない愛犬だったのです。
◇ ◇ ◇
気を失い側溝へ転落した飼い主 助けを求めて吠え続けたルビー
里親の命を救ったのは、5歳の元保護犬「ルビー」。ジャーマンシェパードとラブラドールレトリーバーのミックス犬です。ルビーは、イングランド南部ウォルトシャー州の動物保護団体「ドッグ・トラスト・ソールズベリー」に保護されていたところを、ピーター・ブラッドリーさんとパートナーのデビー・アッカーズさんに引き取られました。
ルビーを迎えてまもなく、ブラッドリーさんは散歩中に低血糖で気を失い転倒。そして、深さが約2メートル40センチもある、水が流れる側溝に落ちてしまいました。
米雑誌「ピープル」によると、ブラッドリーさんは目を覚ましたとき、自分がどこにいるのか、何が起こったのか、まったくわからなかったそう。ブーツが水で満たされるのを感じましたが、動く気力は湧きませんでした。
そんなブラッドリーさんを勇気付けたのが、ルビーの鳴き声でした。誰かが見つけてくれるよう必死に吠えているルビーの声を聞いたブラッドリーさんは、だんだんと力が湧いてきてどうにか外へ出ようとします。ところが、壁が濡れていたため到底登れそうにありません。
そんななか、ルビーは諦めず吠え続け、騒ぎを聞き付けた人が驚いて確認しにやってきたそう。そのおかげで、ブラッドリーさんはどうにか救助してもらうことができました。「ルビーが吠えなければ、私は誰にも気づかれることなく、ひどく長い時間そこにいたかもしれません」とブラッドリーさんは振り返ります。
「彼女は本当にヒーロー」 運命を確信する飼い主
その後、自宅に戻りましたが、ブラッドリーさんはまた気を失ってしまいました。気がつくとそばには友人がおり、救急隊員を呼ぶことに。その間、ルビーはブラッドリーさんの上に横たわり、ずっと守っていたそうです。
一緒に過ごした日々はまだ数週間ですが、ブラッドリーさんはルビーを迎えたことが運命だったと信じて疑いません。そして、まるで以前から一緒に暮らしていたかのように感じているそうです。「彼女は本当にヒーローです」と語っています。
このニュースは話題になり、ツイッター上には「素晴らしいわ! おめでとう」「なんて信じられない話なんでしょう!」など、驚きの声があふれています。
(Hint-Pot編集部)