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カップ麺をのせると動く 電池不要の3分タイマーに5万人感動 「とても欲しい」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

タイマーにカップ麺を置くと…?(画像はスクリーンショット)
タイマーにカップ麺を置くと…?(画像はスクリーンショット)

 お湯を注いで3分待つと完成するカップ麺。お腹が空いていると、たった3分でも長く感じてしまいますよね。おいしいカップ麺ができあがるまでの時間を楽しませてくれそうな、ユニークなタイマーがツイッターで5.1万件の“いいね”を集め話題です。製作者のK.$uzuki(@BellTreeNursing)さんに詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

電池不要のタイマー カップ麺を台にのせると…

「カップヌードルで動くカップヌードルタイマー! 3分経つと鐘を鳴らしてお知らせします。電池不要、使い方はのせるだけ」

 そんなコメントが添えられた動画に映っているのは、赤色と白色を基調としたレトロでかわいらしいタイマー。タイマーの目盛りは、1分間を10秒ずつ刻んでいて、サイド部分に取り付けられた台の上にカップ麺が置かれると、同時に「チクタクチクタク」と一定のリズムでタイマーが作動します。動画は途中から倍速になり、時間の経過とともにカップ麺が台ごと徐々に降下。そしてカップ麺が底面に到達すると、タイマーの針も3分を指し示し、「リンリンリン」とできあがりを知らせる鐘が鳴り響きます。

 秒針が動くたびにワクワクするこの動画には、5.1万件の“いいね”が集まり反響を呼びました。リプライ(返信)には「欲しい。とても欲しい。発売してください」「こういうアイテム大好きです」「カップ麺全部いけたら絶対に買う」「いい! エコだし」「明らかに天才」など、作品のクオリティの高さに感心する声や、購入を希望する人からの声も寄せられています。

自作のタイマーで作ったカップ麺は「よりいっそうおいしく感じる」

球体型世界時計。芸術的な作品は魅力にあふれている【写真提供:K.$uzuki(@BellTreeNursing)さん】
球体型世界時計。芸術的な作品は魅力にあふれている【写真提供:K.$uzuki(@BellTreeNursing)さん】

 制作者のK.$uzukiさんは、学生時代にデザイン工学を専攻。卒業後はCADシステムエンジニアの仕事を経て、現在はからくりの仕組みを研究しながら、からくり時計などの作品やデータを販売しています。

 今回の作品の完成までにかかった期間は1週間ほど。3Dプリンターで部品を作り、総費用はなんと数百円程度だったそうです。電池不要で稼働するタイマーの仕組みは、いったいどうなっているのでしょうか?

「このタイマーはカップ麺の重さを利用して動きます。おもりで動く時計を見たことがあると思いますが、基本的には同様の原理で動いています。今回使用したカップ麺が下に降り切るまでを3分に設計することで、タイマーとして成立させました。3分経ったときに鐘が鳴るようになっているのですが、鳴る回数を1回ではなく3回にするなど工夫しています。構造は複雑になってしまいましたが、うまく設計できて良かったです。また、全体的なパーツの色をカップヌードル風にしたところもこだわりのひとつです」

 これまで、K.$uzukiさんは球体型の世界時計や猫型の置き時計など、繊細で芸術的なからくり作品を数多く手がけてきました。今回のタイマーは、そんな作品の制作過程で得たヒントから誕生したそう。

「普段からいろいろなからくり作品を作っているのですが、制作が佳境に入るとカップ麺を食べることがあり、その際にタイマーの制作を思いつきました。自作のタイマーを使うと、お湯を入れてからの3分間を楽しく待つことができます。味もよりいっそうおいしく感じますね。

 ツイッターに投稿したところ、2分や5分などほかのカップ麺にも対応できるような機能が欲しいとの声をいただきました。いろいろなカップ麺に使えるようにするのもいいかなと思います。今回の作品はタイマーでしたが、今後も機械の内部の動きがおもしろく見えるようなからくりを制作していきたいです」

 次回作にも意欲を見せるK.$uzukiさん。精巧で美しい作品は、Youtubeチャンネル「からくりすと」でも公開されています。今後どんなからくり作品が誕生するのか、楽しみですね。

(Hint-Pot編集部)