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メーガン妃「被害者を装うのはやめなさい!」 英国のご意見番が厳しくヘンリー王子夫妻批判
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提訴のタイミングが「不可解で仕方がない」 痛烈コラムを掲載
英国の朝の人気情報番組「グッドモーニング・ブリテン」の司会者で、英国のご意見番的存在のピアーズ・モーガン氏が、自身のコラムでヘンリー王子とメーガン妃を痛烈批判した。同夫妻に提訴された英大衆紙「メール・オン・サンデー」の平日版である「デイリー・メール」に掲載されたということもあるが、モーガン氏はコラムを通じて「ネガティブな報道は自らの行いが招いたもの。被害者を装うのはやめなさい」とふたりに厳しく呼びかけたという。メーガン妃とヘンリー王子夫妻は、先のアフリカ公式訪問では、フレンドリーな姿勢で現地の若者から人気を博していた。
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モーガン氏は当初、大成功に終わったアフリカツアーに触れ“ポジティブ”なコラムの掲載を予定していたという。しかし今回の「訴訟騒ぎ」で内容がガラッと180度転換した。
「ザ・サン」「デイリー・ミラー」等の英有名新聞の編集を経て、29歳で当時の最有力紙だった「ニュース・オブ・ザ・ワールド」の編集長になったモーガン氏は、「個人的な手紙の内容を報道されたメーガン妃の心痛は分かる」としながらも「英メディアの批判を集めたのは夫妻自身が招いた結果」と問いただす。
モーガン氏は、ロイヤルファミリーの一員として、メーガン妃の行動に箇条書きでダメ出しする。
1、公金を240万ポンド(約3億2600万円)もつぎ込んで豪勢な新居を改築しておきながら、ウィンブルドンで写真撮影を拒否してはならない
2、環境保全を訴えておいて、プライベートジェットを多用してはならない
3、50万ドル(約5400万円)のベビーシャワーを開いておいて、同時に“貧困を撲滅しよう”とツイートしてはならない
4、世界中の注目を集め、楽しんで結婚式を行なっておいて、第一子誕生の詳細や写真を公表しないのはいかがなものか
こうした王室メンバーとしては“間違った”行いを続けたことが「メディアの批判を集めた」とモーガン氏は指摘する。その上で、ヘンリー王子が「悲しいことに私の妻は直近の英国タブロイド・メディアの犠牲者になっています。情け容赦のないキャンペーンがこの1年、エスカレートするばかりです」と声明文を出したことに対し「ヘンリー王子、お願いですからおやめください」と書き記した。
さらにモーガン氏はこの提訴のタイミングが「不可解で仕方がない」と記す。なぜ同夫妻は10日間のロイヤルツアーについてふたりを称賛し続けたメディアと“戦争”を始めるのか。なぜ、ふたりのイメージがポジティブなものに変わった瞬間にネガティブな論争をふっかけるのか。
「これまでにヘンリー王子とメーガン妃が何を考えているのか全くわからないと思ったことは何度かあるが、今回の声明文はまさにその一例だ」と記し、最後に今回の提訴と声明文については“悲劇的な自己PRの失敗劇である”と結論付けている。
せっかく大成功に終わったアフリカツアーの余韻も帳消しにして、果たしてこの訴訟騒ぎはどう展開していくのか。これまでのヘンリー王子とメーガン妃に対する英メディアの批判は、提訴という法的な争いも加わったことで、さらに激化する可能性は高そうだ。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)