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「完璧な仕事ぶりだった」 街に出没したワニを“逮捕” 警官の素早い対応が米国で話題

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

米フロリダ州に多く生息しているというワニ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
米フロリダ州に多く生息しているというワニ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 街の安全や秩序の維持に欠かせない警察。普段、交通事故や街中でのトラブル対応を目にすることもありますよね。米フロリダ州では、野生のワニを捕獲するために警察が出動する事態に。タンパ警察がワニ“逮捕”の一部始終を収めた動画を公開し、注目を集めています。

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ワニの背面から口を…前脚は背面で固定

 フロリダ州のタンパ警察が通報を受けたのは、現地時間3月29日の夜。ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)に所属するタンパベイ・バッカニアーズの本拠地球場から目と鼻の先という、商業区域での“迷惑行為”によるものでした。それは、なんと約2.7メートルのワニが出没したというものだったのです。

 現場に駆け付けたタンパ警察は、道路の一部を封鎖。歩道近くにいたワニは見物人も多くいるなか、パトカーの赤色灯などで照らされました。近寄った警察官が警棒を向けると、ワニは太いシッポをブーンとひと振りし「シャー!!」と威嚇。大きな口を何度も広げて臨戦態勢を取りました。

 警察官は黄色のロープで輪を作り、前方からワニの上アゴに引っかけると、歩道から少し遠ざけるよう巨体を引っ張って移動。そして、「準備はいい?」と同僚に問いかけると、ワニの後方からゴツゴツした背中を目がけて飛び乗ったのです。

 そして上アゴに体重をかけ、上アゴにかけたロープを下アゴにもくぐらせて口をふさぎ、タオルでワニの視界を遮りました。さらに2人目の警察官が後方に乗ると、鋭利な爪を持つ右前脚を背中の後ろにくるようにして、テープでぐるぐる巻きに。反対の左前脚も同様に背中の方に巻き付け、無事“逮捕”に至りました。

 ワニの捕獲に要した時間は7分ほど。現場へサポートに駆け付けたフロリダ魚類野生生物保護局(FWC)のワニ対応担当フィル・ウォルターさんは、「完璧な仕事ぶりだった」と現場で対応にあたった警官たちを称賛しています。

 タンパ警察によると「ワニも警察官にも負傷者はいなかった」とのこと。その後ワニはFWCによって「より適切な場所」に運搬されたそうです。

(Hint-Pot編集部)