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院内騒然 患者は世界最大種のシカ 空腹での“来院”が米国で話題に
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予期せぬ来客には、誰しもが驚くことでしょう。米アラスカ州のとある病院では、シカ科の世界最大種と言われるヘラジカの子どもが突如“来院”。院内を騒然とさせました。地元メディアが公開した動画が、米国で注目を集めています。
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自動ドアから院内へ ヘラジカを見慣れている地元民も大興奮
米アラスカ州アンカレッジにある、プロビデンス・ヘルス・パークは、がんセンターや診療所などが集まる医療複合施設です。その病院棟ロビーで騒然となる出来事が起きました。なんと大きなヘラジカがエサを求めて突如“来院”してきたのです。
この騒動を報じた地元紙「アンカレッジ・デイリー・ニュース」によると、ヘラジカは自動ドアを通り抜けて院内へやってきました。アラスカではヘラジカを見かけるのは日常茶飯事だそうですが、病院内で遭遇するのは非常事態。
通報を受けた病院のセキュリティー・ディレクターのランディー・ヒューズさんは、安全上の理由からヘラジカが院内にいることをアナウンスしたといいます。ところが、事態は思わぬ展開に。
「逆にみなさん見に来てしまったんです。さすがに院内でヘラジカを目にすることはそうないので……。みんな写真を撮っていました」
一方、当のヘラジカは院内に飾ってある観葉植物を食べるのに夢中になり、自身が引き起こした院内の喧騒にはまったく無頓着だったそう。ちなみに、このヘラジカには特徴の1つである巨大なツノはなく、体の大きさからも子どものヘラジカと見られているそうです。
その後、警備員たちがソファなどの大型家具を使ってヘラジカを少しずつ囲い込み、屋外へ誘導するのに成功。外に出たヘラジカは、病院棟の周りを少し徘徊した後、雪の残る別棟近くで食後の昼寝もしていたのだとか。
同紙の公式ツイッターは、ヘラジカを外へ誘導する様子をとらえた映像を公開。すると、4500件を超える“いいね”が集まったほか、リプライ(返信)には「救急に行くべきだった」「待って、これはアラスカの普通の日常じゃないの?」「ドアを通り抜けるだけで400ドルかかるので、彼がいい保険に入っていることを願っています」など、さまざまなアメリカンジョークが寄せられていました。
(Hint-Pot編集部)