からだ・美容
パンプスを履いたら足の小指が痛い…内反小趾の可能性も 症状や予防法を医師が解説
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教えてくれた人:南雲 吉祥
「パンプスに小指が当たって痛い」「足の小指にタコやウオノメができて痛い」などの症状で悩んでいませんか? もし心当たりがあるのなら、それは「内反小趾(ないはんしょうし)」かもしれません。足のトラブルでは「外反母趾(がいはんぼし)」がよく知られていますが、小指が内側に曲がる内反小趾を患う人も少なくありません。春先は靴を新調したい季節。そこで今回は、内反小趾になる原因や症状、なりやすい人の特徴、予防法について、整形外科専門医の南雲吉祥医師に解説していただきました。
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内反小趾とは?
内反小趾とは、上から見ると足の小指(第5趾)が体の中心に向かって「く」の字に曲がる症状です。
私たちの足は、通常時においても小指は内側に向き、足背部の一番外側にある第5中足骨は外側に向いています。そのため、程度の差はあれど、ほとんどの人の足は内反小趾の傾向にあると言えるでしょう。そのうち、実際に痛みを伴う「有痛性内反小趾」の割合は10%前後。その多くが「外反母趾」を併発していることがわかっています。
扁平足や開帳足の人は要注意! セルフチェックで早期発見を
内反小趾になりやすい人に共通するのは、5本の指の付け根を横に結んでいるアーチの形が崩れていること。具体的には、足の裏にある土踏まずがつぶれて平らになる「扁平足」や、足の指が横に広がった「開帳足(かいちょうそく)」の人は、内反小趾になるリスクが高いと言えます。
小指の付け根に痛みを感じたら、内反小趾になっているか早めに確認することが大切。外見から判断することが可能なので、セルフチェックをしましょう。
【内反小趾のセルフチェック】
1. 足をそろえて立ち、ペンまたは定規を足の小指の側面に置く
2. 小指がペンや定規に沿っていれば正常。小指との間に人差し指が入るほどの隙間ができている場合は、内反小趾の可能性が。