人気ゲームアプリ「ウマ娘 プリティーダービー」のヒットで、高まりを見せている競馬熱。それとともに、引退馬支援に対する関心も高まっています。引退名馬数が国内トップクラスの引退馬牧場「Yogiboヴェルサイユリゾートファーム」（北海道沙流郡日高町）では現在、CMで絶大な人気を誇るレジェンド馬、アドマイヤジャパンの“誕生日イベント”を開催。盛り上がりを見せています。

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幸せいっぱいな余生を元気に過ごすアドマイヤジャパン

「こちらはまだまだ寒いです。朝は雪が降っているんですよ。雪の中、（アドマイヤ）ジャパンは朝5時半から放牧です。21歳になりましたが、元気いっぱいですよ」と話してくれたのは、ファームの代表取締役を務める岩崎崇文さんです。

　牧場で余生を過ごしているアドマイヤジャパンは、超良血馬。父は近代日本競馬で最高の種牡馬とされるサンデーサイレンス、母は中央競馬最高格付けのGI競争で優勝しているビワハイジという最高の血統です。2005年には、重賞競走で優勝を果たしました。

　そんなレジェンド馬が再ブレイクしたのは、ライフスタイルブランド「Yogibo（ヨギボー）」のビーズソファのCM出演がきっかけです。同ブランドは、2021年9月に牧場のネーミングライツを獲得。牧場の青空のもと、アドマイヤジャパンがクッションにゴロリと気持ち良さそうに横たわるテレビCMが、大きな話題になりました。

バースデードネーションを開催中

　そんなアドマイヤジャパンが21歳の誕生日を迎えたことで、同牧場では16日（日）から「バースデードネーション」というイベントを開催中。岩崎さんによると、22日（土）までの1週間、ファームの公式サイトで引退馬たちが安心して暮らせるよう寄付金を募っています。

「ジャパンの大好きなニンジンや敷料（敷きわら）、厩舎など牧場の整備費に充てます。ジャパンの生活環境をさらに充実させることが狙いです」

　今年で3度目になりますが、イベントの反響は上々とか。過去には、10万円分のプレゼントという太っ腹なファンもいたそうです。

「最近はタニノギムレットが猛追していますが、ジャパンは依然として一番人気です。これからも穏やかに過ごしてほしいですね」

　少しずつではありますが、たくさんの人たちの厚意で引退競争馬たちのセカンドキャリアはさまざまな可能性がひらかれ、その支援が社会に根付きつつあります。一頭でも多くの馬が幸せな余生を過ごせるように……。ますますの発展を多くの人が願っています。

（Hint-Pot編集部）