ねこ同士のじゃれ合いは、手加減一切なし！　ときには興奮のあまり、予想だにしない行動で驚かされることも。今回ご紹介するのは、毛布の中に潜りかけた三毛ねこと、それをじっと見つめて襲いかかったキジトラねこです。ツイッター上で注目が集まった動画について、飼い主さんに詳しいお話を伺いました。

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毛布の中に潜るマイちゃんに奇襲をかけたささみちゃん

　ユニークなじゃれ合いを披露したのは、2匹の元保護ねこ。三毛ねこの女の子で推定8歳の「マイ」ちゃんと、キジトラの女の子で7歳の「ささみ」ちゃんです。黒ねこの女の子で19歳の「福」ちゃんと、3匹仲良く暮らしています。

　マイちゃんは飼い主さんの実家でお母さんに保護され、当初「迷子のマイちゃん」と呼ばれていました。お母さんが高齢のためお世話をすることが難しくなり、飼い主さんのおうちに迎えられたそうです。

　ささみちゃんは、母ねこに育児放棄されてしまったところを飼い主さんに発見、保護されました。生まれたばかりで、当時は飼い主さんの手のひらに収まるほどの大きさだったそう。食べ物の名前を付けると長生きすると聞いたことがあった飼い主さんから、長寿を願って「ささみ」と名付けられました。

　マイちゃんとささみちゃんのじゃれ合いは日常茶飯事。ある日、ささみちゃんは、ビーズクッションにかけられた毛布の中に潜り始めたマイちゃんをじっと見つめていました。

　マイちゃんの体が半分ほど隠れたところで突然、ささみちゃんはビーズクッションの上にジャンプ！　驚いたマイちゃんは慌てて飛び出し、ささみちゃんを一瞥するとそそくさと立ち去ってしまいました。

　飼い主さんが「ささみちゃん　それはひどいわ～」とのコメントを添えて動画をツイッターに投稿すると、3000件超もの“いいね”が。リプライ（返信）には「ひ、ひどい……（笑）」「これは“あるある”です。つい、やっちゃうみたいで」「不幸ニャ事故ニャ」「動くものは攻撃する習性」など、さまざまな声が寄せられています。

身寄りのないねこが増えないことを願う飼い主さん

　飼い主さんによると、2匹はその後、何事もなかったかのようにお部屋のなかを歩き回っていたそう。

「ビーズクッションは高齢ねこの福ちゃんのために用意したもので、マイはただ毛布の中に潜りたかっただけだと思います」

　ささみちゃんはこのとき、ひとり遊びを楽しんでいたマイちゃんを見て、どうやらかまってほしくなったようです。普段からマイちゃんにちょっかいを出しては怒られたり、福ちゃんには毛づくろいをしたりすることもあるなど、お姉ちゃんたちのことが大好きだそう。

　3匹の元保護ねこたちと暮らす飼い主さん。高齢になってペットのお世話ができなくなってしまう問題や、野良ねこのTNR（野良ねこに去勢・避妊手術を行い元の場所に戻す）活動の必要性を広く知ってもらうことで、身寄りのないねこがこれ以上増えないことを願っています。

「成猫同士でも、相性ややり方しだいで同居は可能。ひとりでも多くの方に、保護ねこを選択肢のひとつに入れてほしいですね」と語っています。

○取材協力：おこま（@ocma_mikeyo）さん

（Hint-Pot編集部）