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動けない人を1人で背負う方法 警視庁が教えるテクニックに反響 「これならできそう」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

倒れて動けなくなっている人を移動させなければいけないときの対処法とは(写真はイメージ)【写真:写真AC】
倒れて動けなくなっている人を移動させなければいけないときの対処法とは(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 傷病者を発見した場合、容態がわかるまでなるべく動かさないことが原則ですが、大災害でその場にいることが危険な場合など、すぐに移動をさせなければならないことがあります。しかし、救助者が1人の場合、傷病者の体を簡単に持ち上げられる人はあまり多くないでしょう。防災に役立つ情報を発信している、警視庁警備部災害対策課(@MPD_bousai)の公式ツイッターは、「動けない人の背負い方」を紹介。5000件以上の“いいね”を集めているほか、もしものために「覚えておきたい」という声が上がっています。

 ◇ ◇ ◇

「傷病人の腕を持ち、足を絡めて転がる」だけ

 動けない人を背負うときには、自分以外の誰かの補助がないと難しいでしょう。しかし、警視庁が紹介した方法を使えば、その場に自分ひとりしかいない場合でも簡単に自分の背中に傷病人を乗せることができるといいます。

 そのポイントは、「傷病人の腕を持ち、足を絡めて転がる」だけ。ただし、立ち上がるときに少し踏ん張るので注意が必要です。

○動けない人の背負い方
1. 倒れている傷病人の片腕(自分に近いほう)を上げる
2. 傷病人に背を向けるように横向きで脇に寝そべり、1で上げた方の腕に体を添わせる。上げたほうとは反対側の腕を持って、自分の上にきている肩のほうに引き寄せる
3. 傷病人の腕を引っ張って横向きに寝かせ、両足の間に片足を入れて、そのまま転がるようにうつ伏せになる
4. 傷病人をしっかり背に乗せる
5. 傷病人の手首を掴んで落ちないように気をつけながら、ゆっくり膝立ちになる
6. 傷病人の手首を掴んだまま、前のめりにならないように立ち上がる
7. 傷病人の膝の下に外側から腕を通し、太ももを支える。バランスを取り直し安定させる

 この投稿は反響を呼び、5000件を超える“いいね”がついています。リプライ(返信)には「良い方法です」「これは大事」「なるほど、これならできそうだ」「勉強になりました。これを実行する日がこないのが一番」「酔って動けない人を運ぶのに良いかも」「子どもと練習したい! いざというときに役立つし、覚えていて損はない」など、感謝の声や「覚えておきたい」という声が。

 また、「立ち上がるとき、ご自身の背中の肩甲骨の下あたりを持ち上げるイメージですると、足腰に頼って上がるよりも楽に上がります」などのアドバイスも寄せられていました。災害はいつ起こるかわかりません。万が一に備えて、日頃から知識を蓄えておきたいですね。

※この方法は救助者の負担が大きいため、万が一に備えた練習時や緊急時以外には行わないようにしましょう。腰などのけがに十分に注意するほか、出血や嘔吐がある場合には、感染防止に留意して行動してください。

(Hint-Pot編集部)