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医療費がお得になるマイナ保険証 4月からスタート 使ったことがある人は全世代で6%

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

マイナンバーカードと健康保険証が一体化。今後は運転免許証も(写真はイメージ)【写真:写真AC】
マイナンバーカードと健康保険証が一体化。今後は運転免許証も(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 最大2万円分のポイントがもらえる「マイナポイント第2弾」の申し込み期限が今年9月末まで延長され、マイナンバーカードを持つ人も増えてきています。また、今年4月から、マイナンバーカードと健康保険証を紐付けた「マイナ保険証」を概ねすべての医療機関、薬局で利用できることに。しかし、その一方で「持たない」ことを選択する人も。そこで今回は、マイナンバーカードをテーマにしたアンケート調査をご紹介します。

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マイナンバーカード取得者は前年調査と比較すると20%増

 マイナンバーカードをテーマにしたアンケート調査を実施したのは、仕事と家庭の両立を希望する主婦・主夫の実情や本音を探る調査機関「しゅふJOB総研」(ビースタイルホールディングス運営)。期間は今年3月15日~22日、インターネット上で行いました。対象は、ビースタイルスマートキャリア、求人サイト「しゅふJOB」の登録者で、このうち家周りの仕事について「同居家族はいるが主に自分が担当」または「同居家族と自分で概ね平等に担当」のいずれかを選択した人のみを抽出。510人の回答を集計しました。

 まず「マイナンバーカードを持っているか」との問いに、80.4%の人が「持っている」と回答。「持っていない」と回答した人は18.6%、「わからない」と回答した人は1.0%でした。有効回答者数が異なりますが、前年調査と比較すると、2022年5月(528人)には「持っている」と回答した人が61.0%と全体の約6割だったので、約8割となった今回の調査では増えていることがわかります。

 所持率を年代別で比較すると、「持っている」割合が最多だったのは60代以上(79人)の84.8%で、次いで30代以下(61人)の82.0%。40代(144人)は81.3%、50代(225人)は78.2%となっており、30代以下から50代までは年齢が上がるにつれて所持率は下がる結果になりました。

「マイナ保険証」 利用している人は1割に満たず

 また、マイナンバーカードは紐付けると健康保険証(マイナ保険証)として、概ねすべての医療機関、薬局で2023年4月から利用可能に。そのことについては89.8%の人が「知っている」と回答。しかし、実際に健康保険証として「利用しているか?」との設問に「利用している」と回答した人は、わずか5.7%にとどまりました。「利用していないが、今後利用したい」と回答した人は40.4%、「利用しておらず、今後利用するか未定」が36.7%、「利用しておらず、今後も利用しない」は17.3%でした。

 健康保険証としての利用を年代別で見てみると、もっとも多く「利用している」のは60代以上で7.6%、次いで50代が6.7%、40代が5.6%で、30代以下は「利用者はいない」という結果に。ただし「利用していないが、今後利用したい」と回答した人は60代以降が51.9%、次いで30代以下では47.5%と半数近くいました。

「マイナンバーカードの活用範囲として広げてほしいものはありますか?」という設問については、半数に迫る45.7%の人が「広げてほしいものはない」と回答。広げてほしい具体的なこととしては、「車などの運転免許証」や「資格の証明書」としての利用などが上位でした。

 フリーコメント(抜粋)には、「紛失したくないのであまり持ち歩きたくない(40代)」「紐付けることが多くなれば、ややこしくなるのでは(60代)」「国に管理されてるようで嫌(60代)」「政府が急いで国民に作らせようとしていることに違和感(40代)」「便利になる分、犯罪などにも利用されそうで不安(50代)」「情報漏洩が問題(40代)」など否定的な意見も。

 一方で「介護認定なども連動させてほしい(40代)」「就労証明にしてほしい(40代)」「活用範囲がどこまで広がるか、期待しています(60代)」「マイナンバーカードを使った確定申告などはかなり便利になったので、マイナンバーカードをコピーして貼り付けて提出……みたいな作業がなくなればいいと思う(20代)」など、肯定的で期待する声もありました。

 さまざまな意見があるマイナンバーカード。セキュリティに懐疑的な声がある一方で、公的個人認証サービス時の手間が省けることも事実。安全かつお得に活用していけるといいですね。

(Hint-Pot編集部)