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小学生の息子が加害者に!? 高齢者とあわや衝突 自転車保険加入を考えた瞬間

著者:和栗 恵

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子どもが加害者になる可能性も(写真はイメージ)【写真:写真AC】
子どもが加害者になる可能性も(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 近年、自転車の“ながら運転”による大きな事故が増えています。自転車に乗る際の「ながらスマホ」やイヤホンでの音楽聴取は、どちらも大変危険な行為です。自転車で事故を起こした場合、加害者がたとえ幼い子どもであろうとも高額な賠償金を請求されるケースが。こうしたことから、条例で「自転車保険」への加入を義務付ける自治体も増えています。

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小1の息子と高齢者が出会い頭に衝突しかけたヒヤリハット体験

 東京都にお住まいの咲子さん(仮名・38歳)は今年の1月、小学生の息子が自転車で衝突事故を起こしかけ、肝を冷やしたそう。

 咲子さんは、小学校入学のお祝いとして、息子が希望するギア付きの自転車を買い与えました。変速ギアが付いた本格的なもので、長く乗れるようにと息子の体より少し大きめのサイズを選んだのだとか。

 購入から1年近くが経つと、乗り慣れてきた息子とともに自転車で移動することが増えました。そんなある日、親子でそれぞれの自転車に乗って家から15分ほどの場所にあるショッピングモールへ出かけることに。

 問題が起こったのは、その帰り道でした。息子を先に走らせていた咲子さんは、少し先の民家から高齢者が出てきたことに気付き、「気を付けて!」と注意を促したそう。寸前で高齢者が退き衝突は免れましたが、とっさに避けたことで体勢を崩し、道に倒れてしまいました。咲子さんはパニックに陥りかけながらも、倒れ込んだ高齢者の元へすぐさま駆け寄ったそうです。

「相手は70代後半くらいのおじいさんだったのですが、幸いなことに打ちどころが悪いということもなく、意識もはっきりされていました。ただ、転んだことに呆然とされている様子で、数分間はそのまま動かないでいただきました。しばらくそうしていると落ち着いたようで、手を貸すとゆっくり立ち上がり、『何ともないようだよ。心配かけたね』と息子に笑顔を見せてくれたんです」

 息子はというと、自分のせいで転ばせてしまったと涙を浮かべて何度も謝罪。転んだ高齢者も、そんな様子を見て声をかけてくれたのでしょう。

「その後、私の家の電話番号と住所を書いたメモをお渡しし、『もしも何か異変があったらすぐに連絡してください』とお伝えしました。あれから数か月経っても連絡がないということは、とくに大きな怪我はなかったのだと思うのですが……。あの時は本当にひやりとしました」