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母の日にもらったカーネーションの鉢植え 来年も咲かせるための3つのポイント

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:のなか りえこ

カーネーションの鉢植え(写真はイメージ)【写真:写真AC】
カーネーションの鉢植え(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 2023年の母の日は5月14日(日)。カーネーションの鉢植えをもらった人も多いでしょう。感謝の気持ちがこもった花を、せっかくなら来年も美しく咲かせたいですよね。どんなお手入れをすれば良いか、フラワー&グリーンコーディネーターののなかりえこさんに伺いました。

 ◇ ◇ ◇

母の日とカーネーションの由来

 日本では毎年第2日曜日が母の日です。その起源は諸説ありますが、1907年に米国で少女が亡き母の追悼会を開いた際、白のカーネーションを捧げたそう。それをきっかけとした風習が、日本には1950年代頃から広まったといわれています。

 カーネーションの色について、亡き母には白を、存命の母には赤を贈るのが一般的でした。現在は黄、ピンク、オレンジ、紫などさまざまで、選ぶ楽しみもあります。また、切り花を季節の花と一緒にしたり、アレンジメントにして贈ったりするケースも多いでしょう。鉢植えで贈るのも定番です。

 鉢植えを受け取った側としては、カーネーションをもらったもののどのように手入れしていいかわからず、結局枯らしてしまったということがあるかもしれません。来年も美しい花が楽しめるように、ポイントをお伝えしましょう。

カーネーションの鉢植えのお手入れ 3つのポイント

美しく咲くカーネーション(写真はイメージ)【写真:写真AC】
美しく咲くカーネーション(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 カーネーションは、キク科の多年草の植物です。さわやかで華やかな香りがあるのが特徴です。ギフト用のラッピングやフィルムがあると花の美しさがさらに増すのですが、カーネーションを長持ちさせるためにはできるだけ早くはずしたほうが良いでしょう。

1. 置き場所
 本来、カーネーションは外で育つ植物で、日当たりの良い場所を好みます。家のベランダなどが良いですが、室内で管理する場合は、日光が入る窓辺に飾りましょう。日光が足りないとつぼみが開きにくく、花が咲かないことも。また、日差しは好きですが高温と湿度には弱いので、夏場は直射日光を避け、風通しの良い涼しい場所に置きます。

2. 水やり
 鉢によってコツがあります。水が鉢の底から流れるようになっている普通鉢に植えられている場合は、土の状態を確認し、表面が乾いていたら水をあげましょう。量の目安は、鉢の底の穴から流れ出るまでたっぷりと。毎日朝夕、定期的に行うのではなく、土の状態を見て判断します。土が乾いていないのに水やりを続けると、根腐れやカビの原因になるので注意しましょう。水が溜まるように受け皿がセットされている底面給水用の鉢の場合は、水が減ったら足すようにしてください。カーネーションは、成長期に水をグングン吸います。水切れに注意しましょう。

3. 切り戻し
 カーネーションは高温多湿が苦手なので、梅雨に入る前に、思い切って切り戻してあげましょう。つぼみがついていると躊躇してしまいますが、半分くらいの高さまで茎を切りましょう。痛んでいる葉は取り除き、密になっている場合は間引いて風通しを良くしてあげます。

 以上、3つのポイントを心がけつつ、来年も楽しむためにはひと回り大きな鉢に植え替えることをおすすめします。植えるときに、元肥を土に混ぜて栄養分を与えましょう。植え替えるときのポイントは、根を崩さず浅植えにすることです。カーネーションは深植えすると腐ってしまうので、根鉢が少し出っ張っているくらいに植えても問題ありません。

 水やりは乾いたらたっぷりと。底面給水鉢で育っていたものを植え替えた場合は、しばらくの間、水やりの頻度を多めにしましょう。梅雨や夏をうまく乗り切れば、秋に花を咲かせることもありますよ。

(Hint-Pot編集部)

のなか りえこ

フラワー&グリーンコーディネーター。インテリア商材を扱う仕事から花の世界へ。現在はフリーで活動中。花と植物に関する提案・制作(装花・装飾・植栽など)を中心に行う。
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