どうぶつ
看板猫メトちゃんのツンデレ 引退馬メイショウドトウの寂しげな瞳に反響 「見てて飽きない」
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動物同士の仲睦まじい様子は癒やしそのもの。引退馬が過ごしている「ノーザンレイク」(北海道新冠町)の公式ツイッターアカウント(@NLstaff)では、元競走馬のメイショウドトウ(認定NPO法人引退馬協会所有馬)と猫の心温まるワンシーンが公開され話題になっています。“ふたり”の普段の様子など、詳しいお話をスタッフの方に伺いました。
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メイショウドトウと仲良しな元野良猫のメトちゃん
馬房のメイショウドトウにそっと近づいていた猫は、茶トラ柄と白い被毛がキュートな「メト」ちゃん。もともと野良猫でしたが、牧場の馬たちの前でも自然に振る舞い、馬房の中に敷かれているわらの上で寝ることもあるそうです。
メイショウドトウとはとても仲良しで、メトちゃんがメイショウドトウの背中に飛び乗ることも。初めて背中に乗ったのは昨年5月。そのとき、メイショウドトウは嫌がることもなくすんなり受け入れてくれたそうです。
「猫は高いところが好きというのもあると思います。馬の背中に乗る前は、人の背中や肩によく乗っていました。その延長線上なのかもしれません。ノーザンレイクには現在5頭の馬がいますが、すべての馬に飛び乗るわけではなく、乗っても大丈夫そうな、性格が穏やかな馬を選んでいるように思います」
背中に飛び乗るかと思いきや…
話題になった動画には、馬柵棒(ませんぼう)に飛び乗ったメトちゃんがメイショウドトウの鼻面に近づく姿が。そのまま背中に乗って一緒に遊ぶのかと思いきや、この日は飛び乗ることなく馬柵棒から飛び降りてしまいます。そんなメトちゃんを、メイショウドトウは少し寂しげに見つめるのでした。
投稿には約9000件もの“いいね”が集まり、リプライ(返信)には「メトドトは最高の癒やし」「この“ふたり”は本当に見てて飽きない」「かわいすぎる」「乗ってくれなかったドットさん(メイショウドトウ)がちょっと寂しそうに見えますね……」「ドットさんは本当にメトさんが好きなんですね」などの声が寄せられています。
スタッフさんによると、このときメトちゃんは「(メイショウドトウの)背中に乗るタイミングを見計らっていた」とのこと。
また、動画が撮影された4月前半は、メイショウドトウが寒さをしのぐための馬着(ばちゃく)を着ていた時期。馬着が滑りやすい素材でできていることもあり、メトちゃんにとってはあまり居心地が良くないのだそう。
ちなみにメトちゃんのお気に入りの馬着は、メイショウドトウが4月後半から5月中旬くらいまでの期間に着ているもの。そのため、この期間に背中へ乗ることが自然と多くなるそうで、頻度としては昨年は約20日間で6~7回ほどだそうです。さて、今年は何回乗るのでしょうか。
27歳になり、やんちゃさが増してきたメイショウドトウ
同じ牧場の仲間だったタイキシャトルが昨年8月にこの世を去り、メイショウドトウにはしばらくの間、道路を挟んだ向かいの放牧地に来る牝馬を待つ様子があったそう。
今は元気になり、午前7時45分頃に放牧へ出て、午後12時30分頃に馬房へ戻ります。暖かくなり、現在は放牧地に伸びた牧草に夢中の様子。27歳になりやんちゃさが少々増してきて、人とじゃれ合うときの迫力も増してきたそうです。
もしかしたら、メイショウドトウにとってメトちゃんは癒やしの存在になっているのかもしれませんね。これからも、メイショウドトウとメトちゃんの共同生活は続きます。
※5月19日23時20分に記事の一部を修正しました。訂正してお詫びします。
(Hint-Pot編集部)