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メーガン妃を守るヘンリー王子とダイアナ元妃を弁護したウイリアム王子の共通点 「メディアに搾取されている」
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「英国タブロイドの犠牲者になっている」 率直な声明文が話題に
メディアから愛しい人を守る。母を亡くしたウイリアム王子のコメントと、メーガン妃を守ろうとするヘンリー王子の声明文には、驚くほどの共通点があったと米誌「ピープル」が報じている。家族3人でプライベートに訪れたパブでの写真など、メディアから追い掛け回される日々が続くヘンリー王子とメーガン妃夫妻。今月頭、とうとうメディア数社に対して提訴し大きな注目を集めたが、その際にヘンリー王子から発表された声明文を紐解いていく。
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「ピープル」に掲載された記事によると、今回、メーガン妃の実父トーマス・マークルさんに宛てた手紙を不当に出版したとしてメーガン妃が英大衆紙「メール・オン・サンデー」を提訴し、ヘンリー王子が公表した声明文と、ダイアナ元妃の死後3年後にウイリアム王子が発表した談話には完全に一致する思いがあるという。
それは「メディアに搾取されている」――“食い物にされている”という思いだ。
ヘンリー王子は10月1日に発表した声明文で、「あいにくなことに、私の妻は最新の英国タブロイドメディア(大衆紙)の犠牲者となっています」と前置きし「毎日、いや時によっては毎時間ごとに、私たちはメディアに搾取されています」と綴った。
メディアが王室メンバーを題材にしてニュースを売りまくる、という構図があからさまだったのが、90年代のダイアナ元妃と英大衆紙の関係だ。パパラッチの行き過ぎた追跡でパリの悲劇が起こったことは周知の事実だが、その悲痛な死から3年後、ダイアナ元妃の暗部をえぐって話題となった「シャドー・オブ・ア・プリンセス」の出版で、ウイリアム王子が珍しくメディアの取材に応じた。
「もちろん私もヘンリー(王子)もまだ(母の死に)動揺している。そんな中、(暴露本の出版で)母の信頼は裏切られ、未だにマスコミによる搾取が続いている」
世界で最も有名なロイヤルである英王室。その魅力溢れるメンバーは世界的なセレブリティであり、憧れの存在だ。しかしその一方、そんな超有名人であることでメディアの餌食にもなる残酷な側面もある。ヘンリー王子とメーガン妃には、そんな残酷なメディアの格好の標的となる要因も豊富ではあるが、やはり行き過ぎは問題だ。
そんな加熱した両者の関係が今回の提訴騒ぎで沈静化するのか。それともさらにヘンリー王子とメーガン妃夫妻vs.英大衆紙という対立の構図が激化するのか。今後もこうした嵐の最中にいる夫妻から目が離せない日々が続く。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)