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“破壊神”タニノギムレット “鼻ドン”に悶絶する人が続出 「ファンサ、素敵です」
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2002年に日本ダービーを勝ち、世代ナンバー1の称号を得たタニノギムレットは、「Yogiboヴェルサイユリゾートファーム」(北海道日高町)で穏やかな余生を過ごしています。そんなタニノギムレットが、放牧地を歩きながら鼻面でカメラをつつき、壁ドンならぬ“鼻ドン”を披露した動画がツイッター上で話題になっています。タニノギムレットの近況について、同ファームの岩崎崇文さんにお話を伺いました。
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19日からゲームの「新規育成ウマ娘」として実装
2002年ダービー馬の臨場感あふれる動画のリプライ(返信)には、多くのコメントが並びます。放牧地にいるタニノギムレットがずんずんとカメラに近寄り、そのままドンとぶつかる映像。もちろん悪気はなく、撮影者とじゃれ合うワンシーンです。
なんと投稿からたったの2時間で15万回以上再生されました。「ファンサの破壊神、素敵です」「横顔がかっこいい」「かわいい」など、絶賛する声が寄せられています。人気ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」の「新規育成ウマ娘」として、19日12時より実装されたこととちょうど重なり、一時はツイッターのトレンド上位にも入りました。
タニノギムレットは現在24歳で、人間ではおじいちゃんの部類です。左目は緑内障で見えにくい状態なのだそう。岩崎さんによると、治療のために手術を検討しましたが年齢的にリスクが大きく、点眼で進行を遅らせる措置がとられているといいます。
「最初は白内障かと思いましたが、緑内障のようです。海外の獣医師さんにも診てもらい、眼圧が上がらないように点眼をしています」
競馬ファンに支持されるタニノギムレット 牧柵“破壊神”ぶりは健在
現在は朝5時に放牧地へ向かい、午後3時過ぎには馬房へ帰る生活をしているタニノギムレット。牧柵“破壊神”との異名もありますが、今でも変わらない日々を過ごしているのでしょうか。
「様子を見ていると、左目は見えにくくなっているようです。ただ普段の生活には支障がなく、走り回っているしぶつかることもない。いまだに牧場柵も打ち抜きます。さすが“破壊神”です」
競馬が好きな人々にとって、5月末は日本ダービーが開催される特別な時期。初夏の日差しのもと、3歳馬の日本一を決めます。暮れの有馬記念が一般には有名ですが、馬に関わるすべての人が目指すのは日本ダービーです。タニノギムレットはダービー馬の称号を得ました。それも堂々の1番人気で武豊騎手が騎乗し、王者の競馬を見せたのです。“破壊神”といわれる気性の荒さは、ダービー馬なら当然でもあります。
同ファームでの人気は、「Yogibo(ヨギボー)」のCMで大ブレイクしたアドマイヤジャパンと双璧をなしています。競馬をあまり知らない人はアドマイヤジャパンを、競馬ファンはタニノギムレットを好む傾向があるそう。しかし、人気が高まるとともに来場するファンも増加し、馬へのストレスが増す可能性もあります。
「敷地内に勝手に入られるケースや路上駐車など、迷惑行為が続いています。そこで、馬たちを守るためにも木で牧場を囲みたく、寄付を募る予定です。入場用ゲートを含め費用は全体で1000万円くらいかかりますが、設置しようという話になっています」
タニノギムレットがゲームに実装され、人気はさらに高まりそうです。タニノギムレットを悲しませないためにも、ルールを守ったうえでの来場が求められます。競馬を、馬を、動物を愛する気持ちはみんな同じ。規則を守って、ともに歩んでいきたいところです。
(Hint-Pot編集部)