話題
「もみじ饅頭ははずせない」 広島・宮島でのG7ディナーに注目集まる
公開日: / 更新日:
広島県で19日に開幕した先進国7か国首脳会議(G7サミット)。初日の夜には、岸田文雄首相によるおもてなしの一環で、宮島にて参加国首脳にワーキングディナーが振る舞われました。外務省公式ツイッターアカウント(@MofaJapan_jp)は、そのディナーを公開。地元の広島県各所、瀬戸内海の食材をふんだんに使用した美しい和食料理が注目を集めています。
◇ ◇ ◇
日本の食文化の魅力がたっぷり詰まった御膳
1854年創業の老舗旅館「みやじまの宿 岩惣」にて行われたG7サミット初日のワーキングディナーでは、県内や瀬戸内海産の新鮮な食材を用いた和食料理が提供されました。
【食事】
○瀬戸の品:能美牡蛎酒蒸し 湯来のキャビア添え
○向八寸:車海老酒盗漬 筍源平焼き 菱蟹東寺揚げ 白子最中 陸蓮根 玉蜀黍
○一汁一菜:清出汁仕立て 汐待ちの鯛安平 早松茸 羽衣豌豆 長蕨 青柚子
○平椀と合肴:虎魚鼈煮 団扇海老黄金煮 楓冬瓜 独活 サムライ葱
○留肴・御飯:広島牛(比婆牛) 赤海胆と潤香茄子 吉和わさび 鮎蓼 穴子寿司 花茗荷 新生姜
○安芸の水菓子:瀬戸醤油香る・備前大納言と和三盆の羽二重蒸し 三次米薫る雷おこし 紅葉饅頭 八朔大福
【飲料】
○活濁酒 龍勢/藤井酒造(竹原市)
○スパークリング酒 泡酒(AWA SAKE)/南部美人(岩手県二戸市)
○日本酒 純米大吟醸 広島錦 賀茂鶴/賀茂鶴酒造(東広島市)
○赤ワイン 富士の夢 2021/山野峡大田ワイナリー(福山市)
○貴醸酒10年熟成大古酒 華鳩/榎酒造(呉市)
前菜には、広島県が誇る特産品カキの旨味を存分に楽しめる酒蒸しが。メインには「幻の和牛」とも呼ばれる広島牛(比婆牛)や、ディナーの開催地・宮島の名物にもなっているアナゴが並びました。そしてデザートには、広島土産として代表的な「もみじ饅頭」も。広島県産を中心とした飲料メニューは、日本ソムリエ協会会長の田崎真也さんが監修しました。
ツイッターのリプライ(返信)には、「地元素材をうまくいかしているなぁ」「これは美しい」「写真から伝わるおもてなしの心」「器も盛り付けも品が良くてかわいい」「広島の日本酒、素晴らしいです。広島の誇り」「やっぱりもみじ饅頭ははずせないよね」などの声が。日本が誇る和食の美しさ、繊細さに関心が集まっています。
1日目は平和祈念資料館訪問や原爆死没者慰霊碑への献花 その後、厳島神社へ
これらのディナーを振る舞った19日、岸田文雄首相による広島平和記念公園での7か国首脳夫妻の出迎えから始まり、平和祈念資料館訪問や原爆死没者慰霊碑への献花、植樹が行われました。その後、宮島にある世界遺産の厳島神社を訪れています。
2日目となる20日は、午前中に各国首脳で意見を交わし、午後からはG7のメンバー以外の招待国の首脳らも出席。討議が行われています。また、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領も参加するため、広島空港に到着しました。世界からの注目がさらに集まっています。
(Hint-Pot編集部)