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母親を失った赤ちゃんコンドル ぬいぐるみのコンドルに寄り添う姿に希望の光
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米国で鳥インフルエンザの発生が増えています。南西部の群れで最初に鳥インフルエンザの感染が確認されたのは、現地時間3月30日でした。その後、鳥インフルエンザと確認され亡くなったコンドルが17羽、加えて、確認できてはいないものの亡くなったコンドルがほかに4羽いるといいます。悲しいニュースが伝えられるなか、希望のニュースが話題になっています。それは、自分よりも大きなコンドルのぬいぐるみと一緒に写真に収まる、カリフォルニアコンドルの赤ちゃんの存在です。
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鳥インフルエンザの蔓延で悲劇が
米国の魚類野生生物局が現地時間5月12日に発表したリリースによると、話題になっているカリフォルニアコンドルの赤ちゃんの母親は、3月28日に鳥インフルエンザの兆候を示し、その後死去しました。残された卵は父親のコンドルが温め続けましたが、巣に鳥インフルエンザが蔓延していたため、野生生物局はコンドルの健康状態を懸念。
そこで、巣から卵を取り出し、同州フェニックスにあるリバティ・ワイルドライフ社へ移送することに。そして、現地時間5月9日に卵が孵化しました。産まれた赤ちゃんコンドルは、鳥インフルエンザの検査で陰性だったといいます。
この赤ちゃんコンドルの親代わりになっているのが、コンドルのぬいぐるみです。ペレグリン基金によると、コンドルのぬいぐるみは赤ちゃんコンドルの一時的な「母親」として一緒にいるそう。同基金のフェイスブックに投稿された写真には、大きなぬいぐるみに抱かれて休んでいる赤ちゃんコンドルが写っています。コメント欄には「めちゃくちゃかわいい」「かわいそうな赤ちゃん。でも、このようないい状態にあることにとても感謝しています」といった声が寄せられていました。
野生生物局は、同基金の飼育繁殖施設ですでに里親が決まったと明かしています。里親が赤ちゃんコンドルを野生に帰すまで育て、「野生に戻せる可能性を最大限に高める」と語っています。
(Hint-Pot編集部)