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オランウータンが人間の赤ちゃんに興味深々 動物園での心温まるふれあいが米国で話題
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動物園には、人間に興味を持ち、人懐っこい動物もいます。とくに、オランウータンが人間とコミュニケーションを取ろうとする姿はよく見かけますよね。米ケンタッキー州にあるルイビル動物園で、オランウータンが生後間もない赤ちゃんに興味を示すほのぼのとした様子が撮影され、話題になっています。
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ガラス越しに2度キス 35歳のオランウータン「アンバー」
米国で注目を集めたのは、ルイビル動物園で暮らすオランウータンの「アンバー」。1987年10月15日、ミネソタ州セントポール生まれです。1996年に、同じオランウータンの「チーク」とともにルイビル動物園へ引っ越してきました。陽気な性格で知られており、来園者に対してよく指を差すなどするそうです。
そんな人懐っこいアンバーが最近強い興味を示したのは、生後2か月の人間の赤ちゃん。母親が赤ちゃんを抱いてオランウータンの展示前にいると、アンバーは「見たい。連れてきて」とでも言うかのように、ガラスをトントンと叩きました。その合図に気づいた母親が、赤ちゃんを連れてガラス越しにアンバーへ近づくと、赤ちゃんを覗き込むように近寄り、ガラス越しにキスをしました。
母親は米誌「USAトゥデイ」に対し、「オランウータンは赤ちゃんが近くに来たとき、ガラスに2度キスをし、赤ちゃんとの美しい時間を共有しました」と、このときの状況を語っています。
ほかの赤ちゃんやキラキラしたアクセサリーに反応することも
同園によると、アンバーが人間の赤ちゃんを見たいと近づいたのは、これが初めてではないといいます。別の日には、赤ちゃんを抱いた父親らしき男性が展示前に近づくと、アンバーも赤ちゃんを見るためにガラスへ近づきました。そして、赤ちゃんを指差ししたり、覗き込むようにじっと見つめたりして、優しい微笑みを浮かべていたそうです。
「アンバーは来園者との交流を楽しんでおり、ガラスを叩いて近くにいる人の注意を引くのです。キラキラしたアクセサリーや鮮やかな色の爪を指摘したり、財布やリュックの中身を見る仕草をしたりすることもあります」
スミソニアン国立温室生物学研究所によると、「オランウータンは顔の表情や身振り手振りでコミュニケーションを取ることが多く、社会性が高くて社会的寛容性を示す動物」であることがわかっているそうです。
この珍しいふれあいはさまざまなメディアに報じられており、英紙「ザ・サン」が投稿したYouTubeショート動画には「なんてスイート」「オーマイゴッド、とても愛らしい」「素晴らしい」など、称賛のコメントが殺到しました。
(Hint-Pot編集部)