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山火事の避難区域に取り残された18匹の犬 足を傷だらけにして救助した女性にカナダで称賛

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

危険を顧みず18匹の犬を救助(写真はイメージ)【写真:写真AC】
危険を顧みず18匹の犬を救助(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 カナダ東海岸の都市ハリファクスで、大規模な森林火災が発生しています。5月28日には数千世帯に避難命令が発動され、1万8000人が避難対象になりました。そんな緊急事態に直面するなか、犬の保育園にいた18匹の犬が避難区域で孤立。深い茂みを通り、足を傷だらけにして救出に向かった保育園の女性スタッフに、称賛の声が上がっています。

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動物にとって「もう少し良い避難計画が必要かもしれません」

 カナダのノバスコシア州ハリファクスで大規模な森林火災が発生し、近郊の住民は避難生活を余儀なくされています。緊迫した状況が続くなか、心温まるニュースをカナダメディア「ウェザーネットワーク」が報じています。

 火災発生後、犬の保育園「パンパード・ポーズ・イン」には18匹の犬たちが取り残されていました。そこで、同園の訓練士リサ・パーソンズさんは職場へ急行しようとしますが、避難命令のため地元警察などにより道路を封鎖されてしまったそうです。リサさんは当局に犬の避難をかけ合いますが、「これがもしも人ならバスを出すけれど、犬なら仕方ない」と取り付く島もありませんでした。

 それならば、深い茂みを駆け抜けるしかないと決意したリサさん。茂みを押し進むと、突き出した枝や葉で足は傷だらけになってしまいます。それでもどうにか保育園にたどり着き、リサさんは18匹の犬を保護。警察との交渉の末、3台のパトカーで18匹の犬を避難場所の体育館まで連れて帰ることに成功しました。犬は体育館で、避難中の地元民にかわいがられていたそうです。

 リサさんは今回の経験を通して、「もう少し良い避難計画が必要かもしれませんね。人間だけでなく、動物にとっても」と話しています。「ウェザーネットワーク」のネイサン・コールマン記者は、感極まった様子で犬を抱きしめるリサさんの写真と英雄伝をツイッターでリポートしました。すると、リプライ(返信)欄には称賛の嵐が巻き起こっていました。

「この女性はヒーローだ」
「リサはインクレディブルよ。ブラボー!!」
「素晴らしいレディ、真のヒーロー」
「彼女はアメージング」
「うちの犬を通わせない。リサは間違いなくヒーロー」
「彼女は人類最高。間違いなく英雄」
「この女性にメダルを与えなければ」

 18匹の犬を救ったリサさんは、勇気ある行動で地元の英雄になったようです。

(Hint-Pot編集部)