ちょこんと座る子ねこの後ろ姿を収めた1枚の写真。その丸くて小さな背中からは、どこか心細そうな様子がうかがえます。実は、この子ねこは保護されておうちに来たばかり。いったいどのようないきさつがあったのでしょうか。ツイッター上で2.6万件の“いいね”を集めた写真について、投稿主のごまねこ日和（@86gomajiro）さんに詳しいお話を伺いました。

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娘さんの職場で保護された子ねこ

　話題になったのは、まだ生後1か月ほどの小さな子ねこの後ろ姿。この子ねこは、投稿主さんの娘さんが勤めている先で5月中旬に保護されました。会社の敷地内でお客さんが「車でひきかけた」と言って、突然連れてきたといいます。

　娘さんは突然、子ねこの写真を投稿主さんに送ってきたそうです。そして、その日のうちに子ねこを連れて実家に帰ってきたのだとか。

「『離乳してないかも』と思うほど小さく、よたよたしていてうまく歩くこともできませんでした。今は体重400グラムくらい。保護した翌日、病院に連れていったときはもう少し小さかったです」

　投稿主さんは、保護したばかりの頃の写真に「ちょこん」と短いコメントを添えてツイッターに投稿。すると、2.6万件もの“いいね”が集まりました。

　リプライ（返信）には「ぬぁんだぁーー、このかわいい生き物は」「なんと愛しい後ろ姿」「キャワ」「コネッコの後頭部かわいい」「超絶かわいい!!　天使の姿」「見事な二頭身！　見事な三毛！　かわいいっ!!　たまらん！」「ハウッッッッ　ズッキュンです」など、子ねこのかわいらしさにメロメロになる人が続出しました。

先住ねこのごまじろうくんも元保護ねこ　一時保護のつもりが…

　投稿主さんのおうちには、元保護ねこの男の子で9歳の「ごまじろう」くんが暮らしています。お迎えするきっかけを作ったのは、投稿主さんの4人の娘さんたちでした。当時、小学生だった娘さんたちが、箱に入れられ捨てられた生後3か月ほどのごまじろうくんを家の近くで見つけたそうです。

「娘たちが連れて帰ってきて、ずっと抱っこしているのを見かねた長女から『うちで一時保護してちゃんとお世話をしてあげたい』と言われました。一時ならと了承して今に至ります。当時はガリガリで、ごはんもあまり食べず、動き回ることなくとても弱っていました」

　そんなごまじろうくんも、今では元気いっぱいに成長しました。投稿主さん家族にとって、子ねことの出会いは、ごまじろうくんと歩んだ日々を振り返るような出来事になったのかもしれませんね。

子ねこはもうすぐ里親さんの元へ

　子ねこと対面したごまじろうくんは、箱の中にいた子ねこを不思議そうに眺めていたのだとか。

「最初は警戒して子ねこを避けて移動していましたが、そのうち興味を持ったのか近づいて匂いを嗅いだり、ちょっかいを出したりしていました。ときどきじゃれ合う素振りを見せながら、少しずつ距離を縮めているようです」

　今ではすっかり仲良くなったごまじろうくんと子ねこですが、お別れのときは刻一刻と近づいています。娘さんが3時間おきのミルクと排泄のお世話をして、すっかり元気を取り戻した子ねこは、もうすぐ里親さんの元へ旅立つのです。

　投稿主さんは、ごまじろうくんが寂しがるのではないかと心配しています。「キノコ」という仮名で呼んでいた娘さんたちも、悲喜こもごもの思いでしょう。

「先住ねこさんのいる長女の知り合いが受け入れてくださることになりました。先住ねこさんも大変愛されて暮らしていますので、仲良く幸せに過ごせると思います」

　みんなに愛されてすくすくと育った子ねこ。新しい家族の元へ行っても、投稿主さんやごまじろうくんと過ごした日々を忘れることはないでしょう。

（Hint-Pot編集部）