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免疫機能を正常化する食品の選び方と食事法 管理栄養士が解説
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:Shie
マスク着用が個人の判断にゆだねられるようになってから、マスクなしの対面コミュニケーションや会食の頻度が増えていることでしょう。けれど、不安はまだまだ残ります。今一度、体調をしっかりと整えておきたいものです。そこで今回は、管理栄養士のShieさんに「免疫機能を正常にする」という観点から、とりたい栄養素や食事術を教えていただきます。
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免疫機能の観点からとりたい栄養素は「たんぱく質」と「ビタミン類」
Shieさんによると、免疫機能を正常にするのに役立つ栄養素は「たんぱく質」と「ビタミン類」だといいます。
○たんぱく質
「免疫細胞やその機能は、たんぱく質がないとうまく働きません。人の体はたんぱく質を不足なく摂取することで、正常な免疫のシステムを維持することができます。たんぱく質は大きく分けて2種類。牛乳・肉・魚・卵などの必須アミノ酸を多く含む動物性のたんぱく質と、豆腐・小麦・米などの植物性たんぱく質をバランス良く摂取しましょう」
○ビタミン類
「ビタミン類も免疫機能において重要です。免疫機能に関係しているのは、ビタミンAやβ-カロテン、ビタミンC、ビタミンB6、ビタミンD、ビタミンE。それぞれ働きが異なるため、バランス良く摂取することが大切です。たとえばビタミンAは菌やウイルスの侵入を防ぎ、のどや鼻の粘膜強化に働きます。また、ビタミンCは粘膜の健康維持に加え、ウイルスや細菌と戦う白血球に必要です。野菜や卵、サプリメントなどから意識して摂取しましょう」
栄養バランスがもっとも大事!
しかし、必要な栄養素だからといってそればかりをとるのでは意味がありません。栄養素を摂取するときには注意しなければならないことがあると、Shieさんは言います。
「大前提として、バランスの整った食生活を送ることが重要です。栄養素は相互連携して働くので、なんらかの栄養素が不足していることで、最高のパフォーマンスを発揮できないことがあるためです」
では、食生活では具体的にどのようなことを意識すればいいでしょうか。
「ビタミンやミネラルなどの微量栄養素をバランス良くとる方法としては、たとえば主菜なら肉だけでなく魚や卵も食べること、いろいろな種類の野菜を幅広くとることなど、食材が偏らないような食事を継続することが基本です」
忙しかったり、お子さんに食べさせたくても好き嫌いが多かったりしてバランスの良い食事をとるのが難しい場合は、簡単に栄養素を補給できる加工食品などを利用するのもひとつの方法です
「加工食品にはさまざまあり、自分に合ったものを見つけるといいでしょう。たとえば、59種類という豊富な栄養素を含むスーパーフード・ユーグレナは、特有の食物繊維『パラミロン』が免疫細胞の活性化という面でも期待されています。粉末タイプをミルクや豆乳で割って飲んだり、みそ汁や調味料に混ぜたり、ヨーグルトにかけたりすれば手軽に摂取できますよ」