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免疫機能を正常化する食品の選び方と食事法 管理栄養士が解説
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教えてくれた人:Shie
腸管免疫を整える食品もおすすめ
免疫といえば、「腸活」を意識して食事にヨーグルトや納豆などの発酵食品を取り入れている人も多いのでは? Shieさんによれば、やはり腸活はおすすめだそうです。
「腸内には、腸管免疫という免疫機能が備わっています。免疫の働きを担っている細胞や、病原菌など体に害を及ぼす物質を撃退するために戦ってくれる抗体が多くあるのです。そのため、腸管免疫のシステムを正常にするように、また高めるように心がけなければなりません。腸内には、多様な細菌がバランスを取りながら存在していますが、そのうち善玉菌をとることがとくに必要。また、善玉菌が増えるような環境を作ることも重要です」
それでは、具体的にどのような食品を選ぶといいのでしょうか?
○プロバイオティクスを含む食品
「ヨーグルトやキムチ、納豆、チーズといった発酵食品には、乳酸菌などの善玉菌が含まれます。こうした健康に有用な、生きた善玉菌である『プロバイオティクス』食品の摂取を習慣にするといいでしょう」
○プレバイオティクスを含む食品
「オリゴ糖や食物繊維など、腸内の善玉菌のエサとなり善玉菌を増やしてくれる『プレバイオティクス』食品を摂取することも効果的です。プレバイオティクスは野菜や豆類、果物などに多く含まれます。前述したユーグレナに多く含まれるパラミロンも食物繊維の一種ですので、腸活のために取り入れるのもいいでしょう」
コツは、プロバイオティクスとプレバイオティクスを同時にとることにあるのだそうです。
「プロバイオティクスとプレバイオティクスは、腸内フローラ(※)の維持・改善に効果的な組み合わせです。たとえば、ヨーグルトにオリゴ糖をかけたり、食物繊維が含まれるバナナやユーグレナパウダーを混ぜたりして食べるのがおすすめです」
※腸内フローラとは、腸内にすんでいる細菌が品種ごとに並んで塊になっているもの。まるで花畑(flora)に見えることからそう名付けられた。
アルコールは控えめに
ところで、お酒を飲みすぎれば免疫に悪影響があるのだそうです。どのようにつきあっていけばいいのでしょうか?
「アルコールの1日の適量は、純アルコール量で20グラム程度、ビールなら中瓶1本(500ミリリットル)程度といわれますので、ほどほどに。飲みすぎはウイルスの侵入を防ぐのどや胃腸の粘膜を荒らし、自然免疫や獲得免疫などの免疫機能も低下させてしまうといわれています」
免疫機能の観点から、栄養はバランス良く摂取し、腸活も意識した食品選びが必要であるようです。ぜひ対策を強化しましょう。
(Hint-Pot編集部)
Shie(しえ)
管理栄養士、菓子・料理研究家。大学卒業後、大手食品メーカーに研究員として16年在籍。サラダ・惣菜・調味料等の商品開発、商品価値を活かしたレシピ開発、おいしさの数値化等に従事。2021年9月に独立後、テレビやラジオ出演、レシピや商品開発、開発コンサル、コラム執筆、セミナー講師、フードコーディネートなどを行う。