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「どれほど日本の居心地がいいか」 フランス人YouTuberが感じた母国との3つの違い

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

日本と母国フランスの違いについて語るオレリアンさん(画像はスクリーンショット)
日本と母国フランスの違いについて語るオレリアンさん(画像はスクリーンショット)

 日本在住7年目のフランス人YouTuber、オレリアン・プダさん。2018年にスタートした「Bebechanチャンネル」は、「日本のフランス人」として独自の視点から日本での日常を紹介しています。その内容が注目され、チャンネル登録者数が32万人を超える大人気チャンネルになっています。そんなオレリアンさんは、母国フランスに一時帰国した際、「やっぱり日本がいいな!」と感じたそうです。日本とフランスの3つの違いを語り話題になっています。

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規律を守る日本人への批判には「笑えるよね」

「どれほど日本のほうが居心地がいいか! 日本にいるときは我が家って感じだけど、フランスにいるときはまるで旅行者になった気分だよ」

 オレリアンさんは先日、母国フランスに帰国し“逆カルチャーショック”を受けたそう。フランスのことはもちろん大好きだと前置きしたうえで、「母国の居心地が悪い? 日本人化したフランス人の本音。」と題して、改めて気がついた日本とフランスの違い3つについて語っています。

 まずひとつ目は、相手に対する「敬意」の違いです。オレリアンさんは、日常のさまざまなシーンを具体例に挙げながら、フランスでは「周囲のコミュニティに対するリスペクトがない」と感じていると説明。さらに、フランスを含む諸外国で日本人に対して「規律を守るばかりで、自分で考えて行動していない」と批判の声があることについて、「笑えるよね」と一蹴しています。オレリアンさんは、これらの敬意や思いやりこそが今のフランスに足りないものなのではないかと指摘しています。

日本とフランスの違い 「治安」と「個人主義」

 ふたつ目は「治安」です。日本を象徴する言葉としてよく言われるのが「治安の良さ」。オレリアンさんは実際の事件を例に挙げ、日本に比べてフランスの治安が悪いことを嘆きます。

 犯罪率が高い要因のひとつとして、「現代化するにつれて人々はしていいことと悪いことの区別がつかなくなっているんじゃないかな」と持論を展開。その例として、日本とフランスの電車内を比較します。都会であるニースの電車内でさえ汚いため、帰国のたびに「うわぁ……こりゃひどいな」と感じていると明かしました。

 最後は「個人主義」です。その風潮が強いフランスでは「端的に言えば、みんな自分のことしか考えていない」とオレリアンさん。東京の静かさやゴミの少なさ、公共の場での周りを気遣う日本人の配慮は、インフラや清掃にお金をかけているということではなく「そもそも公共の場でのモラルの問題」だと指摘します。

 そんな東京の日常を、オレリアンさんは独特のたとえで表現。「東京の日常はディズニーランドみたいだ」と語っています。「人々は優しく気遣ってくれて、他人に対するリスペクトもちゃんとある。その反面、個人主義の風潮は薄れるし、(公共の場では)好き勝手なことはしにくくなる。でも、その少しの思いやりが大事なんじゃないか」と、その理由を説明。一方、母国フランスでは個人主義の風潮が強すぎるあまり、その代償があまりにも大きいと分析しています。

「日本人は周りの人に迷惑をかけずに自分の居場所を見つけている」

 オレリアンさんが語ったこの言葉は、私たち日本人が気づいていない日本人の特徴を集約した表現ではないでしょうか。いつもとは異なり、少し感情的になるシーンもあった今回の動画ですが、コメント欄には「こんな話を聞くと日本がどれだけいい国がということを感じます」「海外の方のように自分の意志をはっきり主張できるのはうらやましいと思うし、日本人の他人を思いやる気持ちも素敵だと思います」「聞いていて涙が出てきました。それくらい心に響きましたし、当たり前だったいろいろなことに誇りを持って、意識して行動しようと思いました」などの声が寄せられています。

(Hint-Pot編集部)