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母馬はともに元競走馬 放牧地で熟睡する2頭の仔馬たち 成長期の過ごし方とは
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放牧地に広がる天然の草のベッドで、寝息を立てながら熟睡する2頭の仔馬。「Yogiboヴェルサイユリゾートファーム」(北海道日高町)で過ごす2頭の姿が公式ツイッターアカウント(@Versailles_Farm)で公開され、注目を集めています。2頭の母馬たちは元競走馬。将来有望な2頭の仔馬について、同ファームの岩崎崇文さんにお話を伺いました。
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放牧地で気持ち良さそうに熟睡する2頭の仔馬
やわらかい日差しとふわふわの青草。絶好のお昼寝スポットでまったり過ごす2頭の牝馬(ひんば)は、同ファームですくすくと成長中です。そんな2頭に、岩崎さんは目尻を下げます。
「仔馬の母馬はミスキララとジャポニカスタイル。仔馬は現在、ともに生後3か月です。親とべったりの時期は過ぎ、今は仔馬同士で遊んだり、一緒に牧場を走ったりしています」
この日はともに放牧地を走り回ったあと、疲れて果てて熟睡。体力を使って、寝て、食べて……すべてが成長の糧になります。まだ母馬のお乳で育っている2頭ですが、親離れへ着実にステップアップしているそうです。
時折、まぶたをパチパチさせ、かわいらしいいびきをかきながら熟睡する2頭の姿がツイッター上で公開されると、2000件を超える“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「倒れ込んで寝てますね」「寝る子は育つ」といった声が集まっています。
仔馬時代のケアが将来を左右
ミスキララは現役時代にJRAで10戦2勝。3歳で重賞レースにも参戦しました。ジャポニカスタイルはJRAと地方競馬の門別で8戦し、1勝を挙げています。
仔馬が元気に動き回る今の時期、岩崎さんは、仔馬の脚にとくに注意を払っているといいます。
「大きな競走馬を支える脚や爪はデリケートなもの。仔馬時代のケアが将来を左右するので、かなり気遣っています」
好奇心があふれる一方で、ちょっとしたことがアクシデントにつながってしまうケースも。そのため、岩崎さんは来場者に対して「絶対に仔馬には触れないようにしてほしい」と呼びかけています。
まだまだかわいい盛りの仔馬ですが、早ければ2年後には競馬場で走る可能性があります。大人になり、活躍する姿を見られるのが楽しみですね。
(Hint-Pot編集部)