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植物の梅雨対策 鉢植えは「密」を避けて乗り切る お手入れの基本を専門家に聞いた
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教えてくれた人:のなか りえこ
ジメジメとした雨が続く梅雨は、多くの植物にとって苦手な時期です。長く続く雨や湿気によって傷みやすく、トラブルの原因になります。植物が過ごしやすい環境作りを心がけて、上手に乗り切りたいですね。この時期の鉢植えの置き場所やお手入れ方法などガーデニングで気をつけたいポイントを、フラワー&グリーンコーディネーターののなかりえこさんに伺いました。
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蒸れない、雨に当たりすぎない場所を
恵みの雨とも言いますが、高温多湿で雨が続き、晴れ間が少ない梅雨は花が傷みやすく、根腐れを起こしやすいシーズン。屋外で鉢植えなどを育てている場合は、いつも以上に置く場所に注意が必要です。2つのポイントを確認してみましょう。
ひとつ目は、風通しの良い場所に置くことです。植物が蒸れないようにしましょう。もし、鉢を密にして並べている場合は、鉢の間隔を空けて置くようにすると良いですよ。鉢底にも風が通るよう地面にレンガを敷いたり、プランタースタンドを活用したりすることもおすすめです。
ふたつ目は、雨に当たり続けない場所を選ぶことです。雨に当たり続けると花が傷んでしまいます。また、土がずっと湿っていると根腐れの原因に。移動できるものは、軒下などの雨が当たらない場所に移動させましょう。移動できない場合は、雨除けグッズで対策を。
梅雨を乗り切る 3つのお手入れ方法の基本
菌やカビなどが繁殖しやすい季節です。植物のお手入れをする際は、ハサミなどの器具や手を清潔にしてから行いましょう。梅雨を乗り切る3つの基本的なお手入れを紹介します。
○切り戻しをする
蒸れを防ぎ、植物の風通しを良くします。密になっている株は、元気なものを残し、思い切って切り戻しや間引きをして手入れをしておきましょう。
○水やりは控えめに
水やりの基本は「乾いたらたっぷりと」ですが、梅雨時期は土が乾きにくいので、湿っている場合は水やりを控えましょう。鉢皿を使っている場合は、皿に水が溜まっていないかも合わせてチェックしてください。
○花がらを摘む
咲き終わった花や枯れた葉をそのままにしていませんか? 株元に落ちてそのままにしていると、腐る原因になったり、カビや病気の発生につながったりします。とくに梅雨の時期は、こまめな対処が必要です。少し手間ですが、花がらや不要な葉は取り除いてあげましょう。
ジメジメした梅雨の時期は、蒸れを防ぐことがポイントです。切り戻しなどで風通しを良くし、水やりは控えめに行いましょう。上手に梅雨越ししたいですね。
(Hint-Pot編集部)
のなか りえこ
フラワー&グリーンコーディネーター。インテリア商材を扱う仕事から花の世界へ。現在はフリーで活動中。花と植物に関する提案・制作(装花・装飾・植栽など)を中心に行う。
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