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子どもの歯磨きは「のど突き事故」に注意 予防する3つのポイントとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

子どもが歯磨くときには注意深く見守る必要が…(写真はイメージ)【写真:写真AC】
子どもが歯磨くときには注意深く見守る必要が…(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 子どもは思いがけない行動を取るため、日常生活での事故には常に注意が必要で、ときには命の危険にもつながる可能性があります。そうした事案を防ごうと、子どもの事故防止に関する情報配信を行っているのが、消費者庁の公式ツイッターアカウント(@caa_kodomo)です。今回、注意を促しているのが、歯ブラシがのどに刺さる事故。防止法などはあるのでしょうか。

 ◇ ◇ ◇

歯ブラシで「のどを突く事故が起きています」

「歯ブラシをくわえたまま動き回っていませんか?」と呼びかけたのは、消費者庁の公式ツイッターアカウントです。子どもが歯ブラシをくわえたまま、「転んだり、椅子などから転落した際に、のどを突く事故が起きています」と訴えています。

 消費者庁のウェブサイトによると、東京消防庁管内では、5歳以下の乳幼児が歯ブラシで受傷した事故により、2022年までの5年間で182人が救急搬送されていて、とくに1、2歳で多く発生しているといいます。以下は、紹介されている具体的な事例です。

「椅子に座って歯磨きをしていて、歯ブラシをくわえたまま転落した。のどの上部の筋肉に達する傷を負い、入院が必要となった」(3歳)

「子ども用の歯ブラシ(曲がらないタイプ)を使って自分で歯磨きをしていた。一歩踏み出した際に転倒して顔を床に打ち付け、口にくわえていた歯ブラシが上アゴに突き刺さった。全身麻酔をして、気管挿管・人工呼吸管理下で歯ブラシを抜いた。抗菌薬治療を行い約1週間後に退院した」(2歳)

歯磨きでののど突き事故を防止する3つのポイント

床に座らせて、しっかりと見守ることが大切(写真はイメージ)【写真:写真AC】
床に座らせて、しっかりと見守ることが大切(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 虫歯予防や口の中の衛生を保つために、歯磨きは大切な生活習慣ですが、一方で大きな危険と隣り合わせといえるでしょう。消費者庁のウェブサイトから、事故を防ぐための3つのポイントを紹介します。

○保護者がそばで見守るなかで、床に座って歯磨きをする
 床に座らせるなど安定した姿勢、場所で、歯ブラシを持たせ、歯磨きが終わるまではそばで見守ります。

○子ども用歯ブラシは、のど突き防止対策を施したものを選択する
 歯ブラシの先端が曲がるものや、奥まで入らないようにストッパーが付いたものなど、のど突き防止のために工夫された歯ブラシを使いましょう。保護者が仕上げ磨きをする歯ブラシとは使い分けます。

○細長いものを口に入れたまま、持ったまま、動くことはやめさせる
 歯ブラシに限らず、箸やペン、ストローなどはのど突き事故が発生する恐れがあります。保護者が見ていないところで持ち出すことがないように、子どもの手の届かないところで管理しましょう。

 毎日の歯磨きを安全に行うためにも、ぜひとも心がけておきたいですね。

(Hint-Pot編集部)