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「今年もポッケのシーズンが…」 子ねこを保健所から救出 野良ねこの避妊去勢専門病院の取り組みとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

スタッフさんのポケットから顔を出す子ねこ【写真提供:スペイクリニック北九州(@Spaykitaq)さん】
スタッフさんのポケットから顔を出す子ねこ【写真提供:スペイクリニック北九州(@Spaykitaq)さん】

 スクラブ(医療ウェア)のポケットから顔を覗かせている子ねこたち。ねこの繁殖期といわれる春に生まれ、保健所に保護されていました。そして現在は野良ねこの避妊去勢を専門に行う動物病院「スペイクリニック北九州」(@Spaykita)で、里親さんとの出会いを待っています。1.8万件もの“いいね”を集めた投稿について、スタッフさんに詳しい話を伺いました。

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“仮名”をもらって里親さんとの出会いを待つ子ねこたち

「今年もポッケのシーズンがやってまいりました」

 そんなスタッフさんのコメントとともに投稿された2枚の写真には、スクラブのポケットからひょっこり顔を出してカメラを見つめる子ねこの姿が写っています。スペイクリニック北九州には、保護ねこたちがやってきたとき恒例の行事があるそうです。それは「新生児室」と呼ばれるサークルから子ねこたちを出して、スタッフ全員で仮名を付けること。写真は、その最中に撮影されました。

 そのかわいらしさは反響を呼び、ツイッター上で1.8万件もの“いいね”が。リプライ(返信)には「世界で一番かわいいポッケですね」「ポケットからキュンです」「あぁ、ポッケ保育園に混ざりたい~」など、愛くるしい子ねこたちの姿にメロメロになる人が続出しています。

 ちなみに、この日の“儀式”では、3匹の子ねこの仮名が決まりました。3匹合わせて「ほたるのひかり」。それぞれ「ほたる」ちゃん、「の」ちゃん、「ひかり」ちゃんと呼ばれることになったそうです。

「『の』という仮名はどうかと思われるかもしれませんが、当院はいつも攻めたネーミングを決めるのでこれが通常営業です」

飼い主のいない猫を増やさないために 「TNR活動」を支える専門病院

(左から)仮名をもらった「ほたる」ちゃん、「の」ちゃん、「ひかり」ちゃん【写真提供:スペイクリニック北九州(@Spaykitaq)さん】
(左から)仮名をもらった「ほたる」ちゃん、「の」ちゃん、「ひかり」ちゃん【写真提供:スペイクリニック北九州(@Spaykitaq)さん】

 同院は、野良ねこの避妊や去勢を進めることで繁殖を防ぐ「TNR先行型地域猫」の活動に賛同し、2021年5月に開業されました。

 ねこの出産時期のピークは、春の2~4月と夏の6~8月と言われています。今回注目を集めた子ねこたちも、この春に生まれ、保健所から引き取られました。野良ねこが繁殖して子ねこが産まれても、保健所に収容されると乳飲み子はすぐに死んでしまうそう。

 そうした野良ねこが増えないように、同院は、野良ねこや一時保護ねこに限って割安の料金で避妊去勢手術を請け負っています。また、捕獲代行をしたり、多頭飼育崩壊に悩む人やTNR活動に興味を持つ人などの相談窓口も開設したりしているそうです。

「子ねこのかわいらしさとともに、そんな子たちがたくさん外や保健所で死んでしまっていることにも目を向けて『野良猫を減らさなければ』と思ってくれる人が増えたらと思います」

 不幸なねこが1匹でも多く減らせるように。スペイクリニック北九州は、今年もたくさんの小さな命に救いの手を差し伸べています。

(Hint-Pot編集部)