Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

海外ニュース

日本のお寺にインスピレーション 米国で称賛されたミツバチの“オアシス”とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

日本のお寺のTikTokを参考に作られたミツバチの“オアシス”とは(写真はイメージ)【写真:写真AC】
日本のお寺のTikTokを参考に作られたミツバチの“オアシス”とは(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 朝食のパンやヨーグルトなど、使いどころが多いハチミツ。このハチミツを作り出しているのがミツバチです。ミツバチはハチミツを作り出すだけでなく、農作物などの受粉を助ける媒介者でもあります。そんなミツバチのために作られた“オアシス”が米国で話題に。なんと、日本のお寺のTikTokを参考にして作られたそうです。

 ◇ ◇ ◇

苔を石に巻き付けたり、水草を浮かべたり…さまざまな工夫が

 インテリア愛好家のミア・ザ・ホーム・エンスージアスト(miahiramatsu)さんは、TikTokでインテリアやDIYのアイデアを発信しており、フォロワー21万人超と大人気です。「ナードコア」を自称するミアさんは日本のカルチャーにも興味があるようで、ピンタレストアカウントには「NARUTO -ナルト-」や「DEATH NOTE」といった日本の人気漫画、スタジオジブリのアニメ映画『魔女の宅急便』、ゲーム「ゼルダの伝説」シリーズなど、日本生まれの作品に関する情報がピン留めされています。

 そんなミアさんは最近、日本の伝統的なお寺にインスピレーションを受けたようです。ミアさんが作ったのは、ミツバチが涼んで休憩できるように考えられた“オアシス”でした。米ウェブサイト「ザ・クール・ダウン」が注目しています。

 ミアさんは、まず大鉢状の器の中に石を敷き詰め、上のほうに苔を巻いた石を入れました。そして水を張り、水草を浮かべ、小型のポンプで水が流れるよう工夫。ミツバチが降り立つ場所を、水面から少しだけ出るように配置したのがポイントです。

 この“オアシス”について、ミアさんは「日本のお寺のTikTokで、気温の上昇を乗り切るために苔むした噴水でミツバチのオアシスを作っているのを見たとき、自分の家の裏庭にも作ってみたくなりました」と、動画の投稿文で説明しています。

 まさに侘び寂びを表現した和風の“オアシス”は反響を呼び、11万件もの“いいね”が。コメントには「これ大好き!」「苔と紐を使うとは思いつきませんでした。ありがとう」「とてもクールなアイデア」など、絶賛の声が寄せられています。

生態系を守るためミツバチを暑さから守る工夫を提案

 ミツバチやチョウなどの昆虫類は、生態系において重要な役割を担っています。花から花へと花粉を運び、植物が種子を作れるようにするには、ミツバチのような受粉媒介者のエサになる花や木を育てることが重要です。

 しかし、暑い季節になるとそれだけでは不十分です。「私の家の裏庭でも、受粉媒介者(ミツバチやチョウなど)のエサになるような植物が多くあるにもかかわらず、記録的な高温のためたくさんのハチが死んでいるのに気づき始めました」とミアさん。「とくに乾燥した暑い地域にお住まいの方は、この簡単なDIY噴水を試して、自分だけの涼しいミツバチの聖域を作ってみてはいかがでしょうか」と語っています。

(Hint-Pot編集部)