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からだ・美容

日傘には“寿命”がある? 効果的に使うためのコツや選び方とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:井上 めぐみ

紫外線対策として日傘を差している人は多い(写真はイメージ)【写真:写真AC】
紫外線対策として日傘を差している人は多い(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 日傘は夏に欠かせないアイテムのひとつ。紫外線や暑さ対策のため、日傘を差して出かける人も多いでしょう。日傘には、紫外線カットだけでなく、遮光や遮熱効果や、晴雨兼用などさまざまなものがあり、買うときに悩んでしまいますよね。また、何年も前に買ったものをずっと使っているけれど、それでも紫外線カットの効果はずっと変わらないのかどうかも気になるところ。そこで、化粧品製造販売美を行う「Amazing J World株式会社」の代表取締役で、美容商品やレイングッズの開発に携わる井上めぐみさんに日傘の選び方や使い方のコツについて教えていただきました。

 ◇ ◇ ◇

日傘のタイプはさまざま 晴雨兼用も紫外線カットの効果はある?

 日傘にはさまざまなタイプがありますが、何を重視するかで選び方も変わってくると思います。とにかく紫外線からのダメージを防ぎたいという場合は、最低でも紫外線カット率90%以上のものを選ぶと良いでしょう。大きめのサイズは、額や首までしっかり覆えるので顔や首周りを効果的に日焼けから守ることができますよ。

 また、暑さ対策から日傘を選ぶ場合は、黒色や茶色などの濃い色の日傘がおすすめです。日傘の色は、濃い色ほど日光を反射せず、日焼けや熱中症の予防に役立つとされています。

 晴雨兼用の日傘は、撥水加工や傘の強度が強化されていることから、雨の日に使うには便利です。ただし、紫外線カットの効果が十分ではない場合があるため、日焼け対策には向いていません。晴天時の日焼け対策に重点を置くのであれば、晴雨兼用のものではなく、しっかり紫外線をカットできるの日傘を選ぶほうがより効果的でしょう。

 日傘は日常的に使うものなので、軽量で扱いやすいものを選ぶことも大切です。持ち手がしっかり握りやすいものを選ぶことで、手首への負担を軽減できますよ。

同じ日傘をずっと使い続けるとどうなる?

 デザインや機能性が気に入り、同じ日傘をずっと使っているという人もいるでしょう。日傘の“寿命”は使用頻度や保管方法によって異なりますが、一般的に1~2年程度とされています。ただし、傘が破れたり、骨が折れてしまったり、日焼け止め効果が感じられなくなってきたりしたら早めに買い替えることをおすすめします。

 古い日傘でも、完全に破れていない限りは紫外線カット効果がある場合もありますが、使用年数が長くなると、やはり劣化が進み、効果は低下してしまいます。もちろん、2年以上使っているからと言って自動的に効果が半減するということはありませんが、新しい日傘に比べて効果に差はあると言えるでしょう。

 できるだけ日傘の効果を長持ちさせるために、心がけておきたい基本的なケア方法は以下の通りです。

・使用後は傘を開いたまま陰干しする
・汚れた場合は湿った布で優しく拭き取る
・折り畳み式の日傘の場合は、慎重に開閉し無理な力をかけない
・保管するときは傘袋に入れて密閉し、風通しの良い場所に保管する

 定期的にメンテナンスを行いながら使うことで、寿命を延ばすことができます。効果が感じられなくなったときは、思い切って日傘を新調するのも良いでしょう。

(Hint-Pot編集部)

井上 めぐみ(いのうえ・めぐみ)

エステサロンでの仕事を経験したのち、「誰しもが訪れるエイジングに悩まされる人たちに永遠の美を感じていただきたい」という思いのもと、化粧品メーカー「 Amazing J World株式会社」を立ち上げる。美容商品とは別にレイングッズ事業を設け、スーツケースに取り付け可能な傘ホルダーなどの開発にも携わる。