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漫画

手術室で働く看護師 心臓オペ初見学時の思い出が衝撃的 実体験漫画に2.8万人驚愕

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

初めて立ち会った手術。力強い心臓に感動したのもつかの間…【画像提供:人間まお(@ageomao)さん】
初めて立ち会った手術。力強い心臓に感動したのもつかの間…【画像提供:人間まお(@ageomao)さん】

「オペ看」について知っていますか? 手術に立ち会い、医師の介助や手術前の処置、記録などを行う看護師のことです。そのオペ看目線で手術室内の様子を描いた漫画が、ツイッター上で2.8万件の“いいね”を集め話題になっています。初めて立ち会った心臓手術の強烈な思い出とは。作者の人間まお(@ageomao)さんに詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

新人50人中オペ看を志望したのはたったひとり

 作者の人間まおさんは、看護師のアルバイトを週2日間しながらブロガーとして活躍しています。元オペ看の経験をいかし、漫画誌「週刊ヤングマガジン」(講談社発行)では、新米ナースの奮闘記「オペ看」の原作者としての一面も。シビアな現場や人間模様がリアルに描かれた同作は、3巻まで発行されています。

 また、人気ブログ「人間まおと愉快な仲間たち」では絵日記漫画のほか、オペ看時代の経験についても描いています。

 今回反響を呼んだ漫画は、人間まおさんが看護師になりたての頃の実体験エピソードです。看護系専門学校を卒業後、東京都内の総合病院に就職した人間まおさん。オペ看になるには看護師の国家資格以外、特別な資格は必要ありませんが、50人いる新人のなかでオペ室への配属を希望していたのは、人間まおさんのみだったといいます。

 そして、とくに希望は出していないもののやる気を買われた新人のMちゃんと一緒に、念願のオペ室への配属が決まりました。

音楽や怒鳴り声 “異世界”すぎる手術室内

 配属後すぐ、新人ふたりは心臓血管外科の手術を見学できることに。未知の領域だった心臓の手術室へ足を踏み入れると、そこはまさに“異世界”でした。

 まず気になったのは、人気音楽女性ユニットの楽曲が爆音で流れていること。そして、執刀医の怒鳴り声が幾度も響き渡っていました。

 人間まおさんは、驚きながらも「生の心臓が見てみたい……」と思い、先輩に促されて医師や看護師の間から術野を覗き込むことに。すると、目に飛び込んできたのは「バォン バォン」と力強く動く心臓でした。

「私が寝ている間もこんなに頑張ってくれてるなんて 心臓すごい! 生命の神秘!」

 その後も、心臓手術の興味深い内容に感動しきりの人間まおさん。ところが、爆音の音楽によって、その感動の数々はすぐにかき消されてしまうのでした。

「オペ室で初めて生の心臓を見た話」と題した漫画は、約2.8万件の“いいね”を集めて話題に。リプライ(返信)には「オペの先生の趣味?」「今度オペ受けるのですが、曲がちょっと楽しみになりました」「手術中に音楽をかけるって40年生きてきて全然知らなかった」など、手術室内の知られざる出来事に多くの人が関心を寄せました。

初めてのオペは「感動してアドレナリンがビシャビシャ出まくっていました」

 当時の詳しい心境など、作者の人間まおさんにお話を伺いました。

Q. 今回のテーマを漫画に描こうと思った理由は?
「あまりにも衝撃だったので、みなさんに伝えたくて漫画にしました。豚やPerfumeを見たときに当時のことを思い出します」

Q. 初めて手術を目の当たりにしたとき、どのような精神状態でしたか?
「感動してアドレナリンがビシャビシャ出まくっていました。思っていた以上に、心臓が生き物のように力強く動いていたので、性格がおとなしくて控えめな人でも心臓はこんな感じに動いているんだろうなと思いました」

Q. 心に残った読者の感想は?
「Perfumeのファンの方が喜んでくれていたのがうれしかったです」

(Hint-Pot編集部)