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体に違和感…緊急搬送と手術で命助かる 一助になった電話相談「#7119」描く漫画が話題
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夜中に突然、体の不調を感じたらどうしますか? 病院が開く翌朝まで待つのか、それとも救急車を呼んだ方がいいのか、判断に迷いますよね。今回ご紹介する漫画は、そんな時に役に立つ電話相談窓口「救急安心センター」(#7119)についてのエピソード。意外と知られていないことから、ツイッター上では1.6万件の“いいね”を集める大きな反響を呼んでいます。作者の一休(@ikkyu019)さんにお話を伺いました。
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数日続いた胸部の痛み…対処に迷いながらひらめいたのは「#7119」
自身のツイッターアカウントや会員制ウェブサイトで、絵日記漫画を発表している一休さん。今回、注目を集めた作品は、友人が実際に体験したという“九死に一生を得た”エピソードでした。
一休さんはある日、久しぶりに会った友人のIさんから、「心筋梗塞一歩手前」で入院していたことを明かされます。話を聞くと、ことの発端は2月のこと。Iさんはラーメン店に向かっている途中、「肺が痛い…マスクで息苦しいせいかな」と体の違和感に気付いたそうです。
それから数日、様子をみていたものの一向に治まる気配はなく、むしろ痛みの強さと頻度が増していることに不安を募らせます。そこで病院に行くことを考えますが、思いついたのは夜中だったため、すでに受付は終了していました。
「この時間だと救急車? それとも明日の診療時間まで待つか……?」
Iさんは判断に悩みながらも、「そうだ『#7119』で聞こう」とひらめきます。これは一部地域で実施されている「救急安心センター事業」の電話番号。「すぐに病院?」「救急車?」と迷った際、年中無休で医師や看護師などの専門家からアドバイスを受けられる電話相談窓口です。
「心臓疾患の可能性がある」と指摘 即座に集中治療室へ
「#7119」に電話したIさんは、相談員の方から「心臓疾患の可能性がある」と指摘されました。そして、その場で「119」につないでもらい、病院に搬送。救急車が近所を走っていたこと、心臓病に強い病院が受け入れを許可してくれたこと、PCR検査で陰性だったことなどの幸運も重なり、すべては迅速に進みます。
集中治療室で一晩すごした後、翌日は精密検査。「狭心症」と診断され、カテーテルでの手術が決まりました。手術は無事に成功しましたが、あと数日発見が遅ければ心筋梗塞を発症していたそうです。
「幸運が重ならず不運な流れなら今この世にいなかったかもしれない」と、一休さんとラーメンを食べながら幸せをかみしめるIさん。一休さんも「無事でよかった」と友人の元気な姿に胸をなでおろして、物語は終わるのでした。
ツイッター上で公開されたこの漫画は、1.6万件の“いいね”を集めました。リプライ(返信)には「異変を感じたらすぐ動いたほうが命にもいいですね」「非常に勉強になりました」「体のあちこちに爆弾抱えているので他人事ではない」などの声が寄せられています。
また、「私も一昨年腰痛で動けなくなった時お世話になって救急車で運ばれた」「同じく相談電話をかけて救急車で搬送、そのまま心カテ手(心臓カテーテル手術)プラス21日入院になりました」「以前眼底出血やった時にお世話になりました」と実際に救急安心センターを利用したという声もありました。