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7匹の猫が莫大な遺産を相続 里親希望者は200人以上に 米国で話題
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ペットにとって、大好きな飼い主との別れはつらい出来事。もちろん、飼い主もその気持ちは同じです。残された大切な“家族”の幸せを願い、大きな贈り物を遺す人もいるようです。米国では、7匹のペルシャ猫が資産家の飼い主から数千万円の遺産を引き継いだそう。大争奪戦の末に新たな里親が決定し、話題を集めています。
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多額の遺産を引き継いだ7匹のペルシャ猫 保護施設でケアを受けながら里親探し
気品あふれる7匹のペルシャ猫は、資産家の飼い主ナンシー・ザウアーさんとの悲しい別れを経験しました。
「彼女(ナンシーさん)の夫は数年前に他界していました。息子さんも何年も前に亡くなっていたんです。高齢の彼女にとっては、7匹の猫が“家族”でした」
米誌「ピープル」誌にこう話したのは、米フロリダ州タンパベイにある動物愛護協会のCEO、シェリー・シルクさんでした。親族がいなくなったナンシーさんもこの世を去り、数千万円の遺産と邸宅の相続者はペルシャ猫7匹のものに。猫たちはザウアー家にそのまま住むことを許されたそうですが、邸宅の管理人が大きなケージに7匹を押し込めるなど、理想的な生活環境とは言えませんでした。
そこで、連絡を受けた動物愛護協会は、7匹を保護施設へ一時的に移送。約1か月間、ケアを受けさせながら里親探しに着手したそうです。
すると、里親希望者として200人以上の申し込みがありました。「長い間、動物保護の活動に従事してきましたが、これは衝撃的な体験です。ここまでの反響があるとは思いませんでした」と、シェリーさんは話しているそうです。
争奪戦の末、7匹それぞれにとって理想的な里親が決まったといいます。7匹のうち、真っ白なふさふさヘアがかわいい「スノーボール」と名付けられた猫は、猫たちのかかりつけだった元獣医師に引き取られました。スノーボールは心臓に重度の疾患を抱えているため、遺産は治療に充てられる予定です。
米国で一気に注目されることになったセレブ猫。新たな“家族”と幸せな日々を過ごせるといいですね。
(Hint-Pot編集部)